先日一つ歳上の従兄弟が亡くなった。突然連絡があったので、かなりビックリしたけれど、日程の調整がついたのでお通夜に行ってきた。知らされてはいなかったけれど、2年前に一度倒れていて、お嫁さんや両親をはじめとする近親の人たちは覚悟を決めていたようで、すごいおだやかな雰囲気のいいお通夜だった。
従兄弟は北海道で生まれ育ち、就職してからは関東に出てきていたので、ボクも働くようになってから何度か会いたいなと思ったこともあるけれど、結局会うことなく永遠の別れとなってしまった。何かと理由をつけて会いに行かなかったことが、今となっては悔やまれる。
歳を重ねるごとに、残された時間が少ないと感じることが多くなり、“思い立ったが吉日”をできる限り実行しようと心がけてはいるものの、なかなかできない。そんな後ろめたい気持ちが、今回のことでさらに強くなったので、これを機にフットワークをもっと軽くしようと思っている。
それにしても血のつながりはおもしろいと改めて感じさせらた。ウチの親族が特種なのかもしれないけれど、子どものころは、正月や夏休みに従兄弟たちと遊んだ思い出があるけれど、大人になってからは叔父叔母も合わせてほとんど接点がなくなっていた。今回も従兄弟たちは来れそうにないと連絡を受けていたのだが、数人がお通夜に駆けつけたのだ。なんとか時間を作って駆けつけることもスゴイと思うのだが、10年以上会っていない人ばかりなのに、打ち解けた雰囲気で会話が弾んだことがもっとスゴイと思った。なかの一人が別れ際に「従兄弟が亡くなったことは悲しいことだけど、それを機に親族が集ったことはうれしいことだ」と口したのが印象的だった。