「旅先で食べたもので、一番おいしかったのは何ですか?」

仕事柄、こういう質問をされることがよくあります。確かにボクは日本全国いろいろなところに行ったことがありますし、行った先ではさまざまな名物・名産などを食べてきました。「その中で何が印象に残っているのか」を聞きたくなるのは当然のことだと思います。この質問に対する優等生的な答えは「みんなおいしかったですよ」になるのだと思いますが、みんなが知りたいのはそういうことではないですよね(笑)。そこでボクは、できるだけ具体的に答えるようにしているのです。

「青森県・下北半島の薬研温泉で食べた、天然キノコの鍋」

今のところ、ボクが真っ先に挙げるものがコレなのですよね。過去にもどこかで書いたことがあるかもしれませんが、まぁーこれが! 衝撃的にうまかったのです! 鍋の中には、周囲の山で採れた天然キノコと、多少の肉と野菜が入っているのですが、そのスープのうまみが濃いことといったら! 民宿のおかみさんいわく「そのうまみは、全部キノコから出てるんですよ」とのこと。おかみさんは水と調味料しか入れてないと言っていたけれど、スープを飲めば舌の付け根あたりからノドの奥の方まで、濃いうまみがガツーンとやって来るわけです。「ぐぅぅぅ〜! これは参った、なんといううまさだ! これが天然キノコのチカラなのか…」と、非常に衝撃的な体験でした。これぞまさに、山の恵み。山から霊気を授かったような、そういう種類のうまさでした。

それまでも普通にキノコは好きでしたが、この体験をキッカケに、ボクはさらにキノコ好きになりましたね。道の駅へ行き農産物直売所などを見ると、たいがいウマそうなキノコ類があるわけです。こういうのを見るともう、「うぉぉぉ、食いたい! 今すぐここでホイル焼きにしてみたい! 鍋に投入してみたい!」という衝動に駆られてしまいます。あー、書いてるだけでもホント食べたくなります。

季節はまさに秋! さまざまな自然の恵みが得られる季節です。ぜひこの時期は「うまいモノ食べに行くぞー!」というツーリングに出かけてみてはいかがでしょうか。ただ単に「うまい!」という喜びがあるのはもちろん、すばらしい出会いがあると「自然との結びつき」をも感じることができると思いますよ。

マンボサイトー

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マンボサイトー

「マンボ」というニックネームはマンボウ似であることから名付けられ、当初はかなり嫌がっていたものの、最近ではそれほど気にならなくなってきた。ビッグバイクよりも中小排気量 の方が好き、人気車種よりもマイナー車の方が好き、というあまのじゃくな性格の持ち主でもある。

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