ハロウィンが近付いている。街中いたるところで仮装グッズが売られているし、先日はお台場で、幼稚園か保育園の子どもとおぼしき数人が、ハロウィンの仮装をして「おかしくれないとイタズラするぞ〜」と交差点で騒いでいた。まぁ、不景気だといわれるなかで、何らかのイベントで盛り上がることは、経済効果を考えるといいことなんだろうけど、本質を理解せずに騒いでいる人が多そうで、これでいいのだろうか?と思ってしまう。ここまで偉そうに語るのだから、「当然お前は知っているんだろうな?」と聞かれれば、「ほとんどわかっていません」というのが答え。だからこそハロウィン系のイベントには足を運んでいないというのもある。日本の昔から続く行事は、子どものころから周りの大人が「この行事にはこんな想いが込められているんだよ」と教えてもらえたから親近感があるけれど、ハロウィンの存在を知ったのは高校生になってから。さらに最初はイベントじゃなくて、ヘビィメタルバンドだった(笑)。それゆえイマイチなじめない。今回気になったので、いろいろと調べてみたところ、実際に国内でハロウィンのイベントが開催されるようになったのは、どうやら2000年に入ってからのようだ。そう、たった十年ちょっと前ってこと。そりゃ、本質を理解している人だって少ないだろう。
話を少し戻すが、“これでいいのだろうか?”と思うのには本質とは別に理由がある。それは、会社のある地区で行なわれているお祭りが、イマイチ盛り上がりにかけていることも影響している。日本に昔から伝わる祭で盛り上がらず、まったく日本では伝統のないイベントが盛り上がるなんて…、というなんともやるせない気持ちがあるのだ。このお祭り、毎年神輿の担ぎ手を募集しているんだけれど、これまで取材などと重なって一度も参加できていないという後ろめたさもあるのかも…。てなことを考えさせられたハロウィンなのであった。