自然相手は慎重すぎるぐらいがちょうどいい

つい先日、タンデムスタイルのWebサイトがリニューアルした。何だか引っ越した家で初めて寝たときのような、妙な違和感を感じるのだが、それでもやっぱり新しいものはいいものである。新しくなったからには、それに負けない中身にしていかなければならないということで、編集部ともども、これからがんばって内容を充実させていこうと思っている所存です。

さて、季節は秋へと突入である。ここ数年はわりと突然夏が終わってしまった印象が強く、「ひと雨降ったら秋」みたいなパターンが多かったのだが、今年は徐々に涼しくなった印象が強く、寒い日が続いたり、突然また暑くなったりと、体調管理のしづらい気候であった。

特にボクは気温を気にせず外出してしまうことがよくあるので、予想外に寒い思いをすることが非常に多い。暑いぶんには、まだ衣類を脱げば済む話なので、あまりたいした話ではないのだが、着るモノがなくて寒いのは、ホントに辛い。特に標高の高い山や風の強い海や河川など、外気温の変動が激しい場所に薄着で出くわすととんでもないことになる。昨今では、アウトドアウエアの充実が後押しして、山登りをする若者が急増しているらしいが、なかにはびっくりするような軽装で山に現れる若者も多いんだそうである。そうなると寒いどころの話ではなく、命を落とす事態にもなりかねないので、くれぐれも注意してほしいものである。

 

ちなみにボクの聞いた話によると、友人の知り合いで、富士登山に半袖・短パンで現れたヤツがいたらしい。いったいどういう頭の回路をしていたら、そういった発想になるのか理解に苦しむが、きっとハイキングにでも行くような感覚だったのだろう。これはボクのにわか知識だが、標高が上がると温度が下がるのは、理科の授業でも教わった「シャルルの法則」によるものである。「シャルルの法則」は「気圧が一定の気体の体積は絶対温度に比例する」ことを証明したものだが、標高が上がるということは上にある空気の量が減るということで、そうすると大気圧が下がる、すると温度も下がるというごく単純な現象らしい。仮に地上の気温が15度だとすると、標高3,776mある富士山の山頂は、なんと−9.7度にもなるとのことで、これは甘く見てはいけない気温であることは明らかである。

これからのシーズン、紅葉狩りに出かけるライダーも多いと思うが、くれぐれも軽装で山に登らないよう注意願いたい。むしろ、用心に用心を重ね、「いくらなんでもそんな」と言われてしまうぐらいがちょうどいいのかも。ま、かくいう自分も、Tシャツに薄手のジャケット一枚で秋口に富士山の五合目までバイクで登り、あまりの寒さにすぐ引き返した一人なんだけど…(汗)。

C.ARAi

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C.ARAi

Web制作班所属。何事にもしっかりしていたい気持ちはあるものの、やってることはかなり中途半端。基本的に運命にはあまり逆らわず生きていくタイプで、いきあたりばったりが自分にはよく合っていると思っている。悪く言えば計画能力ゼロ。モットーは「来るもの拒まず、去るもの追わず」。

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