子育て中の人はみな同じだと思いますが、小さい子供がいると、夫婦の考え方がとにかく子供中心になってしまうんですよね。たとえば休日に何をするだとか、ご飯はどうするだとか…。
家族でどこかに出かけるとするならば、まず「子供と一緒に行けるところか」を考えます。でもって「子供がグズらないかどうか、子供が楽しめるかどうか」も考えなきゃいけません。親だけが行きたいところ(たとえば美術館とか)に行っても、子供が「つまんないよー」と騒ぐに決まってるわけで、落ち着いて過ごせるはずがないですよね。そして移動時間があんまり長くなると、目的地に着く前にグッタリです。だからさほど遠出もできないし…となると、ある程度選択肢も決まってくるわけです。簡単なプランとしては近場のでっかいスーパーだとか、ちょっと気合いを入れても動物園とか水族館とか…。まぁ、バリエーションはさほど多くなくなりますよね。
日々の食事に関しても、「子供が食べるかどうか」はとても重要な要素になってきます。たとえば、同じ野菜を食べさせるにしても「雑炊に入れちゃえば食べるけど炒め物とかは進んで食べない」とかいう場合があったら、そりゃお母さんとしては「じゃあ雑炊にしちゃおうかな」と思いますよね。栄養が変わらないのだとしたら、進んで食べてくれる料理法を選ぶに決まってます。(誤解を防ぐため念のため書いておきますが、我が家では偏食状態になってるとか、そういうわけじゃないですよ! 世の中のお母さんたちが料理を考えるとき、そういう思考になるのは否めないですよね、という話です)
そんなわけで、子育て中の家庭はみな同じだと思いますが、我が家も日々の生活はずっと子供モードになっているのですね。しかし先日、「これじゃいかん」と、夫婦の意見として統一したわけです。「たまには、オレたちがオレたちのために時間を使うことも必要なんじゃないだろうか。子連れでは行けないようなところへ行き、子連れでは行けないような店で食事をして、見識を広げよう」と。
そこで、いろいろと計画を練りはじめた今日このごろなのですが、いや〜これ、楽しいですね! 「かつてのオレは、こんなにも自由に休日の予定を決めていたのか」ということに驚いてしまいます。子供のことをいっさい考慮に入れず、「自分はどこに行きたいか」「自分は何が見たいのか、何が食べたいのか」を考えるというのは、ずいぶんと久しぶり。長男が生まれる前のことですから、まぁ、5年ぶりくらいでしょうか。5年ぶりに“親”であることのお休みを取ってもバチは当たらないでしょう。
せっかくだから何かしらアートやクリエイティブが見てみたいですね! 上野の美術館とかで正統派な絵画を鑑賞するのもいいだろうし、六本木あたりでやっている先鋭的なアートを見るのも楽しそう。演劇とか舞台というのもアリかも。でもって食事は、絶対に子連れでは行けないようなところ! う〜ん、考えれば考えるほど、夢(?)は膨らむなぁ…。
ともあれ、最近楽しみにしていることといえばもっぱらコレなんですよね。次のタンスタの〆切後にでも、出かけてみようかと思います。