今年も映画の話で、盛り上がっていくぜぇ!

なぜバイクに乗るのか? バイクの根源的な魅力とは何か? きっとライダーなら、はたまたライダーの家族をはじめ近しい人なら、一度は考えたことのあるお題であろう。その一つの答えが3月30日から国内公開が始まる『CLOSER TO THE EDGE マン島TTライダー』という映画のなかにあることは間違いない。

先日試写会に行ってきたのだが、正直なところまったく期待していなかった。何せここのところ目にしたバイクを大々的に取り上げた作品に「いいね!」といえるものがなかったのだ。ところが実際に見てみれば、さまざまなアングルからのレースシーンが盛り込まれていて、それらのリアルな迫力は圧倒的だったし、インタビューシーンも大画面だからこその表情に現れる細かい感情が伝わってきて、見終わったときには完全にノックアウトされてしまった。

きっと、というか間違いなく多くのライダーがこの映画について現時点では興味を持っていない。というか知らない人の方が多いだろう。とくに“レース”というだけで、自分からは遠い存在だと感じがちな日本のライダーには興味の対象外だと思うのだ。さらに、映画メディアのレビューのほとんどは、きっとバイクに乗らない人が書いているのであろう。作品の本質に触れる前、表面的なことだけに紙面(ホームページだから画面?)が割かれていて、これではもっとも作品に興味がありそうなライダーのハートには刺さらないと思った。そんなわけで、まったく配給会社からはお金はいただいてませんが(笑)、今回は映画の作品紹介とさせてもらった。個人的には『ダイハード ラストデイ』より迫力があったし、おもしろかった。何せドキュメンタリーなところがいい(もしかしたら作り込まれているところもあるのかもしれないけど、それが作品の質を落としてはいないのだ)。単純に映画として、しっかりとしたメッセージのある見応えのある作品に仕上っている。“たまには映画でも…”と思っているなら、ぜひ見ていただき、あらためて“なぜバイクに乗るのか?”を一緒に考えてみませんか?

タロー

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タロー

自転車にはじまり、バイク・車と自分で運転できるモノに乗っているだけで喜びを感じてしまうアラフォー。初めてラジオで聴いたヴァン・ヘイレンの「ホワイ・キャント・ジス・ビー・ラブ」以来HR/HMにはまり、着る服はタイトなモノが多い。ただし楽器類はまるっきしダメ。最近脇腹についた肉におびえ、全盛期は昼飯に弁当2つは当たり前だったのが1つをビクビクしながら食べている気弱なオヤジ。

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