先日関東地方が梅雨入りした。例年よりも一週間以上早いそうなのだが、早く始まったからといって早く終わるわけでもないらしく、どうやら今年は長引きそうな予感である。
なぜ梅雨がこんなに嫌われるのかといえば、雨の日が多いからにほかならないのであるが、この時季がなかったらないで夏のありがたみが半減するような気もするし、降らないと水不足になったりすることもあるわけで、まぁとにかく「夏まで辛抱」するしかないだろう。
ただし俳句の季語として使われる梅雨はもうすでに夏の季語なんだそうで、たしかに暦のうえでは「夏はおおよそ6月から8月を指す」とするところが多い。しかしながらまだまだこの時季、半袖では肌寒い日もあるわけで、感覚的に夏だなぁと思うのは、7月の中旬から9月の初旬ぐらいなんじゃないかと思ったりする。
だいたいライダーからしてみたら、夏本番というのはどちらかというと暑過ぎてつらい季節に入るわけで、雨さえ降らなければ、実は今の時季が一番走りやすいと思うのだ。その反面、雨に降られたときのショックも大きいわけだが、そこは気合いで乗り越えるしかない。
最近は道具の進化も著しく、レインウエアなんかもいいものを使うと快適さは格段に違ってくる。まぁそのあたりはお財布の中身と相談ということにはなってしまうけど、経験上ウエア関係は無理してでもいいものを買っておいたほうが後悔しないことが多い。それと気を付けたいのが、買うならバイク用と銘打っているもの。防水という観点だけで言えば、登山用品などでの代用もきくかもしれないが、せっかく高いものを買っても耐久性の面で難があったりと、使ってみると「やっぱりバイク用っていいよね」と思うぐらい設計思想は違う。なかなか雨の中出かけようとするライダーはいないだろうが、いいレインウエアがあると雨が降っていても「出かけてみようかな」と思うから不思議である。梅雨とライダーはこのうえなく相性が悪いが、ウエアひとつでその見方が変わってくる。ぜひこの時季にギアまわりを見直してみてはいかがだろうか?