UFOマニアをもっともイラつかせる言葉は「UFOって信じる?」だというのを知っていますか。いえボクは別にマニアではないのですが、今日のグーグルのトップ画面が「ロズウェル事件66周年」だったので、ふとそんなことを思い出しました。
「UFO」というのは、「Unidentified Flying Object」の略で、日本語では「未確認飛行物体」という言葉がよく使われています。ここで重要なのは「未確認」という部分で、つまり確認が取れていない状態であれば、何だってUFOなのですよね。鳥であれ飛行機であれ気球であれ、確認できるまではUFO。「あれ…? この時間にココを飛ぶ予定の飛行機とかあったっけ? 何かが空を飛んでいるんだけど、今のところは正体が確認できないな」というモノがUFOなのだと。だから「UFOって信じる?」という質問は非常におかしい。信じるも信じないも、事実として「未確認」という状態があるのだから…といった主張を聞いたことはありませんか? 「UFOって信じる?」という質問をする人は、「UFO=異星人が乗っている宇宙船」という根本的な誤解があり、それがマニアにとってはイラッと来るそうです(笑)。
まぁそれはともかく、この手のUFOだとか宇宙人だとかの話題は子供のときによく騒がれて、大人になるとすっかり冷めてしまうのが定番ですよね。「宇宙人がいるかいないか」なんて、大人になるとわざわざ考えたりしないし、かなり「どーでもいい」ネタになってしまいます。もしかしたら酒の席でそんな話が出るかもしれませんが「まぁ、いないって方がおかしな話だろ」「そういやお前も宇宙人みたいだしな」「アハハハハ〜!」…と、せいぜい5分くらい場を持たせるレベルの話題ではないでしょうか。
しかし専門分野では「地球外の生命を発見する」「地球外の生命とコンタクトを取る」ということに真剣に取り組んでいる人々も多いのもまた事実ですよね。そういえばアメリカが1977年に打ち上げたボイジャー1号は現在も旅を続けており、太陽系のはじっこに到達したとか。現在のところ、地球からもっとも遠いところにある人工物だそうです。ボイジャーには地球の生命が存在すること・文化が存在することを収録したゴールデンレコードが収められているというのも有名な話だし、意外と科学の最先端というのは、ロマンチックな部分も多いと思います。はたして地球外の生命体はいるのか、どこにいるのか、どのような生命体なのか…。子供のころに騒がれたいろいろなナゾは、現在もまだ、ナゾのままです。少年時代のロマンをそのままに持ち続け、研究を続けている人たちにはぜひがんばってほしいなと思います。ボクが生きている間は、わからないままかもしれませんけどね。