1ヶ月ほど前のことになるのですが、長男が通っている小学校の創立記念日があり、平日が休みになったのですね。そこでボクも長男に合わせて休みを取り「千葉県にあるけど名称は東京です」というキャッチコピーでもおなじみの(?)『ネズミの国リゾート』に行ってきました(陸ではなくて海の方)。平日にレジャーに出かけるなんてまずない機会なので、有効に使わなきゃもったいない…と考えると、まぁ、関東圏に住んでいるファミリーの場合は「陸と海、どっちにしようか?」ということになります(笑)。「創立記念日はネズミの国リゾート」というのが定番になっているご家族も多いのではないでしょうか。
平日だったおかげで空いており、アトラクションに並んだ時間は最大でも「60分待ち」。その他は20分とか15分とか、混んでいる時期に比べると「ウソでしょ!?」というレベルでした。アトラクションによっては入口に待ち時間が表示されていないこともあって、スタッフにたずねてみると「5分から10分でご案内できます」というからビックリでしたよ本当に。朝から夕方までパーク内にいたのですが、子供の身長制限的にNGなものを除けば「ほぼコンプリートしたんじゃないか?」というほど、乗りまくることができました。こんなにアトラクションに乗ったのは初めてだったし、もちろん満足度としては非常に高かったんですが…。その一方で「ゼイタクな悩み」を感じたのも事実だったりして…。
空いていると、当然ながら「行列のために設けられたスペース」をスイスイ歩くことになるんですね。混んでいる時期にはクネクネと何往復もするようなエリアを、一直線にどんどん歩いていく。行列するためのスペースには、お客さんを飽きさせないようにいろんな展示物があったり、そのアトラクションの世界観を解説するようなモノがたくさんあるんですが、空いているときは見るヒマなんてありません。それらをすっ飛ばしていきなりアトラクションの前に到着し、ハイどうぞと言われるわけです。…これね、「空いていてうれしい」という気持ちももちろんあるんですが「えっ? いきなり…?」という感じも少々あるのですよ(笑)。
あのテーマパークって、待ち時間をいかに楽しませるか、という部分にもけっこうこだわっているんですよね。行列スペースにも意味を持たせていることも多く、凝った展示物を見ているだけでも意外に楽しめるんです。そういうのを見ている間に、段々と「楽しもう」という気分が高まってきますし…。しかしそういうのをスッ飛ばしていきなりアトラクションに乗ってしまうと、拍子抜けするというか、「何だかこれじゃ、他の遊園地と変わらないなぁ…」と(笑)。
ゼイタクな悩みだというのはわかるんですが、せっかくココに来たからにはやっぱり『ネズミの国クオリティ』というのも感じたいじゃないですか。パスポートのお値段なんかもけっこうするので、他の遊園地にはないものを感じたい。並んでいる時間というのは、実はそのクオリティが非常によく感じられる場面だったりするのですよね。これをスッ飛ばすと何だか「普通の遊園地」っぽくなってしまう。空いているときは空いているときで、こういうジレンマもあるだなぁ…と思いました。まぁ、混んでいるのと比べたら空いている方がいいのは間違いないんですが、次から次へアトラクションに乗りまくるというのも、あんまり風情がないものだなぁと。
こういうジレンマを感じるのも、あのテーマパークならではですね。普通の遊園地だったら、行列なんてない方がいいに決まってるのに。あのテーマパークに限っては「待ってる間も実は楽しいんだよね」な〜んて言ってしまう(笑)。こういうところがスゴいなと、あらためて感じました。