信号待ち(?)のカラス

交差点のコーナー角にあるガードレールの下でカラスが一羽、のん気に地面をついばんでいた。「珍しいところにいるもんだ」と、ちょうど信号が赤になったので発進するまでの間、身を乗り出してジ～ッと見ていると、カラスもこちらに気づいたようで、少し斜にかまえて地面をついばみ続けた。この交差点でカラスを見かけることはよくあるが、たいてい上から車の流れを見ていたり、道行く人を眺めたりしていて、このように長時間降りてくることはない。そして、スキを見計らってはトラックの荷台を物色したり、道路でひかれた何かを持ち去ったり、時には仲間と戯れているかのようにピョンピョンとトラックをはしごしていたり、「道路状況を熟知しているんだぜぃ～オレたちは。カァ～！」と得意げな様子はよく見せている。「コーナー角のガードレール下、ねぇ…」上から観察していて、ここは人間どもの注意が及ばない場所であると判断したのであろうか？ それにしたって、見たところオイシイことは何もなさそうな場所なのだが…虫を探すのであればわざわざこんな場所でなくてもすぐ近くの雑木林や草むらにでも行けば豊富にあるだろうし、いったいどんな目的があるのだろうか…。よく見ると、何となく体格が小ぶりのような気がする。ヒナではないけど…今年生まれた若いカラスなのか？ ケガをしているようでもないし…とするとこの行動は好奇心…？ もう少し見ていたかったが、残念ながら信号が青になってしまった。左折しながらカラスをチラチラみていると、通行人や自転車にいちいち反応しながらもその位置にこだわり続けている。なんだか危なっかしいな…そのうち横断歩道渡っちゃいそうだな（苦笑）。今のところ私は一度もカラスが交通事故で死んでいるのを目撃したことがないし、それはカラスがとても警戒心が強く学習能力が高いからだと思っているが、ああいう時期はどんな生き物にもあるんだなぁ…。ま、それもかしこく成長するには必要なことなのかもしれないな。…ん？ もしかすると、まだどこか上のほうで母カラスがこっそり見守っていたのかな？？