今朝、飼っていたハリネズミのゲンタが他界した。
元気でタヌキみたいだから「ゲンタ」と名付けたが、名前どおり元気で、毎晩カラカラと回し車をまわし、よく食べ、よく丸まっていた。小さいうちはすぐに慣れそうな雰囲気だったが、大きくなるにつれて警戒心が強くなり、すぐにシュシューッとうなって丸くなってしまうので、触ってかわいがることはあまりできなかったが、掃除やごはん、お風呂の世話の際にいろいろと楽しい姿を見せてくれた。甲斐甲斐しく世話はしていたが、いかんせん触れられなかったので、きっと、いつかその日が来たとしても多少の涙だったらガマンできるだろうと思っていた。そしてとうとうその日がきた。部屋の一番暖かい場所で飼っていたし、昨日の夜まで普通に元気に歩いていたし、食欲も便も特に異常なく、なんでだろうな~と驚きを言葉にしながら、ゲンタをタオルでくるんで机に置き、とりあえず飼育用具を一つずつ洗いはじめた。水飲みボトル、エサ入れ、回し車、ケース…とテキパキと片付けていった。少し汗がにじむ。そして飼育場所周辺の掃除をし、ついでに部屋も掃除するかと雑巾片手に動き回った。「あー疲れた」片付いた部屋のすみに横たわるゲンタに目がいく。「…」タオルにくるまれて眠ったように横たわっている。皮肉にも私が手を伸ばしたってハリをたてない。そっと素手で抱え上げてみる。いつもはずっしりとあたたかく感じるお腹が、今日は冷たい。「一匹だけ、耳が兄弟にかじられたか、ギザギザになっていた、この子を選んだんだっけなぁ」と指でそのギザ耳に触れた。その指先の感触から、まだゲンタが小さいころに触れ合ったいろいろな思い出があふれてきた。「あ~あんなこともあったなあ…そういえばこんなこともあったっけ…」まずい、とめないと。だけどとまらなかった。
朝早くにのぞいてみたらすでに冷たくなっていたゲンタ。昨夜エサをあげたときにこっちをみながら鼻をペロリとなめていたのに。そろそろシニアフードだねーって、ちょうど言っていたのになぁ。なんだよー、元気でタヌキみたいだから「ゲンタ」って言うんだぞー。いつもビックリさせてばかりでごめんね。ありがとうね。
by ゲンタ2013/12/9 00:57
お星様になってお空からあなたのことを見守っています^^