最近、何かが壊れたときに、“似たようなヤツに買い替えればいいか…”とふと思うことがある。以前は、絶対にそんな考えがふと頭に浮かぶことはなかっただけに、直後には自己嫌悪に陥ってしまう。以前と変わることなく考えに考え抜いたうえで気に入ったモノを購入しているのにナゼなのか? ない知恵をしぼってたどり着いた結論は、安価だけどそれなりのパフォーマンスを持った製品がちまたにあふれかえっているからでは?である。とくにインターネットの普及により、実際の店舗に行かなくても簡単にモノが買えるようになった。さらにワールドワイドな情報が簡単に手に入るようになったことで、以前であればその存在すら知らなかった海外メーカーのモノが気軽に、それも安価で手に入る時代になったのだ。もちろん、この便利な世界を否定する気もないし、ボクも大いに活用している。ただ…、である。
先日、とあるイベントでおみやげにいただき気に入って愛用していたヘッドホンが壊れてしまった。突然右側のイヤホンから音が出なくなったのだ。なんとかならないかといろいろ試したところ、途中にあるスイッチ部分をいじるとたまに音が出るので、単純な接触不良で簡単に直せるのでは…、と修理を試みてみた。スイッチ部分を丁寧に分解してみると、案の定1ヶ所ハンダ付け箇所が外れていただけで、簡単に直すことができて再び右側からも音が出るようになった。自分で直したことで、直せた喜びもあって少しばかり愛着が増したし、同じことが起きないように少し丁寧に扱おうとも思った。そして、モノを大切に使うことはふところにもやさしいし、やっぱり気持ちがいいなと思ったのである。これからも、買い替えを考える前に、修理できないか?を実践していきたいものだ。