コラムの順番が回ってくると「そういえば前回はどんなことを書いたんだっけ…?」とチェックするのが定番なのですが、今回はそのついでに、さらに以前に書いたコラムまでさかのぼって読んでみました。すると、ちょうど1年くらい前に書いたコラムが、「沖縄に行ってきました」というものだったんですよね。そうそう、そういえばそうでした! たしかに1年前の今ごろ、タンデムスタイルの姉妹誌『レディスバイク』のツーリング取材で、沖縄に行ったんですよね。沖縄は暖房が要らないくらい暖かったし(っていうかむしろ冷房入れた!)、食べ物はどれもおいしく、海はキレイ。今でもあの風景は懐かしく思い出され、「また行きたいなぁ」と思うばかり。
そして、当時のコラムにも書いたのですが…。ちょうどその取材で沖縄を訪れているときに「中国船が自衛隊の艦艇に向かって火器管制用レーダーを照射した」という事件があったのですよ。朝、ホテルで朝食をとろうとしていたときに、新聞でこのニュースを知りました。一面にデカデカと「中国船、レーダー照射」という文字がドーンと出ていたことを強く覚えていますね。一触即発の事態と言っても過言ではありませんし、そんな事件が「すぐそこで起きた」という生々しさが衝撃的で…。尖閣諸島の周辺で起きていることは、まぎれもなくボクらの身に降りかかっている脅威なんだということを、あらためて感じた経験でした。あれからもう、1年も経ったんだなぁ…。
しかし、1年が経っても両国の緊張関係は依然としてそのままですね。緊張感がさらに高まったようにも見えるし、同じレベルのまま推移しているようにも見えるし(少なくとも、改善はしていないだろうな…)。ともかく1年前のコラムを読んで、ボクらの身に降りかかっている脅威は依然として存在し続けているのだということをあらためて感じた次第。日本の領土や領海が安全であるためには、どうしたらいいのでしょう。そんなこともしみじみと思いました。