スッキリサッパリ、エネチャージ?!

悲しい、痛い、さみしい、つらい…。子供のころは感情のおもむくままに泣いていた。ほとんどの場合はマイナスの感情から来る涙が多かったように思う。大人になるにつれ、うれしくても涙が出るということを知り、そして大人になり、感情をコントロールすること覚えた今は、“泣く”という行為自体めったにすることがなくなっていた。

 

なぜ突然こんな話をしたかという理由は、前回のコラムでお伝えしていたローリング・ストーンズのコンサートにある。彼らを見られるのは最後かもしれないという思いから行くことにしたのだけれど、なにせ広い会場でのショウ。ステージからはほど遠い座席だし、と過度な期待はしていなかった。ところが、すごかった。開演予定から30分押しで現れた彼らは、スタンディングオベーションに近い状態で迎えた私たちに対し、最高のパフォーマンスで応えてくれた。70歳オーバーという年齢をまったく感じさせず、ステージを動き回り続けるミックのパワフルさといったら!!  そして50年以上場数を踏んできたメンバーたちの、自信にあふれたプレイ。当然ながら、セットリストは名曲・代表曲のオンパレード。観客を楽しませよう、最高のステージにしようというプロの気迫がものすごいエネルギーとなって私に届いた。メンバーも観客もみんな笑顔で楽しんでいる雰囲気がとてもピースフルで、会場は温かい気持ちで満ちていた。

 

素直に、感動した。そうしたら、勝手に涙が出てきたの! アンコールを含めなんと20曲のパワープレイ。その後半戦は涙のせいで、いっそうステージが輝いて見えました。彼らがステージから去ってもしばらく涙が止まらず、一緒に行った友達を困らせてしまった…。いつぶりだろう、泣くの。それも思い出せないくらいに久しぶりの涙。でも、いやな涙ではない。泣いた後はなんだかすごーく温かい気持ちになり、とっても幸せな気分。何かはわからないけれど、余分なモノが落ちたようにスッキリサッパリ。しかも流した涙の分、エネルギーが充電されるみたいで、「ヨシ、明日からまたがんばるぞー」って超前向きな気持ちになれる。大げさなことを言うと、ときには心の鎧を脱いで、感情にまかせてみるのも大事だなーって思ったしだい。幸せな涙、大歓迎! みなさんも、たまにはいかがですか?

ハタナカ

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ハタナカ

よくも悪くもマイペースなAB型。周りからはのんびりしている、ヌケていると言われるが、自分ではけっこうチャキチャキしているつもりな編集部女子。寝ることとおふろに入ることが何よりも好き。“心に太陽を、唇に歌を”(フライシュレン)をモットーに、日々笑顔で楽しく生きることが一番大事だと思っている。選ぶ愛車はなぜかいつもキックオンリーで、現在はSR400とCRM250Rを所有。

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