昨日は陽気に誘われ、思わず外に出たくなるような日であった。庭の土のすきまからチューリップの芽がたくさんのぞいているのを発見。ああ見えないところで植物たちも育っていたのだな~と感心していると、そばに生えている木の幹も黄色いつぼみが少し割れかけてきていた。足元を見下ろすと、寒さに耐えた証に赤みをおびた葉を、ロゼッタ状に平たく這わせてじっと春を待つ草花からも、そろそろ出番かなというニュアンスが感じとれる。池の中では枯れた水草から小さい葉が少し出はじめ、数が半分ほど減ってしまったがたくましく冬を乗り越えた金魚たちのおしりからは、長いフンがただよっている。正月以降も何度か水面下で目が合い「冬越し大丈夫かな…」と心配していたカメも、水面からあの仏頂面をのぞかせひとまず安堵した。着々と春の準備が進む景色の中、たくさんの「見つけた!」に喜びを感じ、年々感動が増すのはなぜだろうか。子供の頃は春なんてまだまだ寒いし、断然夏が好きだったが(笑)。
さて私もこうしちゃいられない…と首の縮まった肩を下げ、グルグルと腕をまわしつつ仕事に戻った。