もう20年近く昔のことだが、私がバイクの免許を取って初めてバイク屋に恐る恐る入ったとき、店内に鮮やかな黄色のドゥカティが飾られていた。正確には値札がついていたので売り物だったとは思うが、なにせ値段が値段だったしまだ中型免許しかなかったので「かっこいいな~、いつかあんなのに乗れたらいいな~」とあこがれの対象として見ていた。当時はバイクの知識なんて教習所で教えてもらった程度で「DUCATI」をどう読むのかもわからなかったし、数字も888だったか777だったか666だったかとにかく三桁だったということ以外何も覚えていない。それでもあのバイクから受けた印象は脳裏に濃く焼き付いていたようで、この仕事についてはじめの頃に描いたイラストの中には、数字が3つ並んだ黄色いフルカウルのバイクが出てきていたなと思い出す。
友人とたまに自分が最後に乗るバイクについて話をしたりする。友人はやっぱり子供の頃からの「ナナハン」への想いがいろいろあるようで、乗りたいバイク探しをヒマな時間をつかってやっている様子。このへんのマニアックな話になると無知な私にはちんぷんかんぷんで「へえ~」「ふーん」ぐらいしか言えず、いつも友人はほとんど独り言のようにブツブツと言っているだけだが、とても楽しそうである。私はといえば…体力もないし、お金もないし、現実的に車検がない250かなと思っている。250だったらニンジャか、ヤマハから出てくるらしいというのが気になるところだが、頭の片隅にあの黄色いドゥカティが常にあるのも事実である。それに、今持っているSDR(動かなかったり突然止まったりとまともに乗れないが…汗)が200だから、やっぱ大きいのがほしいなあとも思ったり…。なんて書いているとホントに読者のみなさんと変わらないどころか…まあ裏方なので許してください(汗)。そういえばタンデムスタイル最新号の特集は「バイク選び」。まだちゃんと読んでいなかったからGWはタンスタでも読んでバイク選びの勉強でもしようかな~(笑)。