我が町・墨田区には、東京消防庁の『本所防災館』という施設がありまして、たまーに子供と一緒に遊びに行ったりします。この施設は、地震や台風による災害・火事などからいかに身を守るか、どのように対処したらいいのかを楽しみながら学習できる…というもの。よくありますよね、大地震の揺れを実際に体験できる施設とか。本所防災館では、地震はもちろん、暴風雨の体験とか、火災のときの煙体験などもあり、内容としてはかなり充実しているのではないかと思います。先日の朝、関東地方で地震があったので「そういえば…」と、この施設のことを思い出しました。
ここでボクは「震度7」を体験したことがあるのですが、…あれですね。「揺れている間は何もできない」とか「物が落ちるのではなくて横に吹っ飛ぶ」とか、そういうのが本当だというのがわかりますね。この施設に来ると、首都直下型地震や南海トラフ地震などの巨大地震が「いつ起きてもおかしくない」というのを、あらためて思い出させてくれます。
そして、これから夏になればまた台風も来るでしょう。近年の台風は従来よりも大型化していて、ボクらが子供のころの「台風が来るのかぁ~。不謹慎だけどちょっとワクワクするな~」というものとは性格が違ってきているような気がします。また、火災なんていつどこで遭遇するかわかりませんよね。ホテルに泊まったときやネットカフェを利用するときなど、最初に非常口へのルートを確認しておく、というのも大事なことでしょう。ボクらの日常は、文字通り日常的に繰り返されていくものではなくて、ある日突然、危機に直面することがある。あまりにも教科書的なお題目かもしれませんが、しかし、まぎれもない事実なんですよね…。
防災館にある体験施設やゲームなどは、子供たちにとっては遊びの一環。無料で利用できるので、正直にいえば親にとっても「安上がりレジャー」の一つだったりもするのですが(恥)、心の片隅に、そんな事実がグサリと突き刺さったりもします。お近くにこういった、防災館とか防災センターといった施設がある人は、訪れてみてはいかがでしょうか。いろいろと、思うことがありますよ。
by 森の人80842014/5/16 17:49
お久しぶりです。秋田にも昨年防災学習館ができたので先日行ってきました。確かに地震体験・消火体験・煙体験など施設は充実していておもしろかったのです。しかし何か物足りなさを感じました。何か切迫感というものが感じられなくて、実際に被災した方々の語りが聞けるような施設もあればよかったなと思いました。テーマパークとは目的が違うのですから。