この秋の長雨に、ツーリング、インプレッションロケの予定をくずされてまいりまくっている編集部。僕は現在、タンスタの姉妹誌である、風まかせのロケの段取りのリセッティングでてんてこ舞いしとります。
でもね、この雨、いいこともあった。スズキのVストローム1000ABSを雨のなかさんざん走らせることができたのだ。というのもこのVストローム1000ABSには、ブレーキング時のロックを防ぐABSを搭載しているのはもちろんなんだけど、アクセルの開けすぎによる後輪タイヤの空転を防ぐ、トラクションコントロールシステムを、スズキの2輪として初採用している。これがねぇ、濡れた路面に効きまくるのだ。特にシグナルダッシュが顕著(笑)。 もうね、青になった瞬間、アクセルをこれでもかとガバアケしてOKなんですわ。トラクションコントロールの介入を示す、インジケータがメーターでビカビカ光るけど、気にしないでフルオープン! …でもリヤタイヤは一切、空転しないから濡れたアスファルトが怖くないんだよねぇ。いやはや不思議。ことバイクに関しては、わりとビビりリミッターの設定値が高い方だと思う僕なのだが、雨の交差点でアクセルをここまで無頓着に開けられたことはない(50ccとか、スクーターは別ね)。しかも、その感覚は交差点の右左折でも同じ。もうね、ドライコンディションと同等感覚のアクセルワークを行ない、車体もかなりリーンさせていっても安心感が失われないんだよね〜。
このトラクションコントロールというやつはある意味、雨天最強だね。まぁ、スズキのVストロームのトラクションコントロールの出来がとくにいいというのもあるけど、ぜひ、「濡れたアスファルトが怖くて怖くて仕方がない」という全国の雨男さん、雨女さんにオススメしたい(笑)。