何かと野菜不足に陥りやすい現代人の食生活だが、ボク自身もさにあらず。気づくと朝はおにぎりのみ、昼は唐揚げ弁当に、夜は天ぷらそば。このうち入っている野菜といったら、唐揚げのつけ合わせに入っているキャベツと、かき揚げの中にある、ごく少量のタマネギやニンジンぐらいである。さすがにこんな感じだと栄養的にまずいので、気休めとは思いつつ、なるべく一日一本は食事と一緒に野菜ジュースを飲むよう心がけている。
野菜ジュースは大きく分けてふたつ種類がある。ひとつは100%野菜汁で栄養重視のものと、もうひとつは果物ジュースと野菜汁をミックスして飲みやすくした味重視のものである。ボクはどちらかというと栄養重視のものを買うことが多いが、実はその栄養価は、生野菜を1日分食べたときと同じものが含まれているわけではない。
ちなみに1日分の野菜とは、厚生労働省が推奨する「健康を維持するために、成人が1日当たり摂取するべき野菜の量」のことで、重さ350g分なんだそうだ。日本人の平均摂取量は平成20年度で295g。そもそも日本人は野菜不足なのである。そして摂取目標の350gのうち、緑黄色野菜は120g、その他の野菜が230gらしいが、ボクのまわりを見わたしてみても、しっかり摂れてそうな人はごく一部しかいない。
ただこれはあくまで野菜摂取目標値であり、必要栄養素が基準になっているわけではない。なので実際1日分の野菜を使用している野菜ジュースでも、過信は禁物で、特に食物繊維は水分にしてしまうと、そのすべてをジュースに入れるのが不可能なので、意識して摂らなければとたんに栄養不足に陥ってしまう。
ただ野菜ジュースは、栄養の吸収率が生野菜に比べてよい場合もあるし、何より手軽に飲めるし、お腹が膨れないというメリットもある。詳しくは下に紹介するサイトを見てもらうとわかるが、要するに生野菜と野菜ジュースはどちらもメリット・デメリットがあり、どちらか一方だけではダメだし、そもそも食生活は野菜だけ食べてればいいってわけではなくて、いろんな種類の食べ物をバランスよく摂ることが大事なのである。
「知って納得! 野菜をジュースで摂る、ということ」(カゴメサイト)
今では加工食品も多く、お腹を満たすだけならほとんど野菜なんて食べなくても事足りてしまう。むしろ意識して野菜を摂るように心がけないと、とたんに身体の調子が悪くなってくるぐらいで、それは特に年をとってからが顕著だったりもする。昔はよく親に促され、鼻をつまんで野菜ジュースを飲んでいたこともあったが、今は飲みやすい商品もたくさん増え、毎日の食生活に欠かせない存在になっているのは確かである。ぜいたくを言えば、もっと青臭さがない商品が増えるとありがたいのだが、やっぱり難しいのだろうか。どうも未だに飲んでる瞬間は「青虫」になった気分になるんだよね…。