サワディカ~。…とカタカナ言葉で始めましたやたぐぁです。突然ですが、聞いて驚くなかれ今現在、僕はタイのリゾート地、パタヤに来ております。何でいきなりタイかと申しますと、ピレリからミドルクラス向けの新しいラジアルタイヤが出るというので、その試乗会に参加するために来ているのだ。ぬはは。
さてこのピレリの新しいタイヤ、ディアブロ・ロッソⅡという商品は、これまでは大排気量車向けのサイズしかラインナップされていなかったのだが、近年の250クラスのスポーツバイクの盛り上がりを受けて、ミドルクラス向けに少し仕様を変えて作られた新商品。
で本日、BIRA(ビラ)というパタヤ近郊のサーキットで試乗会が行なわれワケなのだけど、いやぁ、これが楽しかった! 僕としては初の海外サーキット試乗、しかも日本人のライダーは僕一人しか参加してないこともあってかなりビビリながらの参加だったのだけど、まぁ、好きなバイクにまたがって走り出してしまえばどこでも楽しめるのが僕のとりえである。気が付けば存分に走って気持ちのいい汗をかいて、現在はホテルでひとっ風呂あびて、バルコニーでタイの地ビールを片手に夜景を楽しんでいるというわけである。ぬふふ、もう一度言ってしまおう、どうだうらやましいだろう? ぬはは。
いやぁ、それにしてもこのディアブロ・ロッソⅡは非常に楽しいタイヤだった。試乗したのはホンダのCBR300RやカワサキのNinja300だったのだけど、これらのバイクが純正で履いているのはバイアスタイヤ。それがよりスポーツ性能が高いラジアルタイヤで走るのだから楽しくないワケがない。具体的に言えば、バイアスタイヤとして全体的な剛性が上がっているおかげでコーナリングでの安心感がものすごく高い。寝かし込んでいる最中にバイアスタイヤならぐにっと応力に負けてしまいそうなシチュエーション、アクセル開度でも、グッと踏ん張ってくれてしっかりとグリップしているのが感じられるから、さらにアクセルが開けられるんだよねぇ。初心者なら安心してサーキットデビューできるだろうし、上級者ならさらなるタイムアップが望めることだろう…、ってあんまりここで書いてしまうと、本誌で書くことがなくなってしまうので、このくらいにしておこう。
でもうれしいのは、車両メーカーさんやピレリさんなどのパーツサプライヤーさんが、ミドルクラスにも真剣に取り組んでくれるようになってきているということ。まぁ、これはアジア圏をはじめとする国々で趣味としてのバイクが盛り上がってきていることが大きな要因ではあるけれど、その恩恵を受けられる僕ら日本のライダーにとっても非常にうれしいことだ。まぁ、そんなわけで気持ちよく試乗を終えられたおかげで、気分よくビールが飲めているというワケである。
このピレリの新しいタイヤは、もちろん日本でも発売される予定(おそらく来年)なので、そのアタリの詳細は次号のタンデムスタイルや2月発売のアンダー400にてお伝えすることにしよう。
いやぁ、タイガービールがうまい!