沖縄取材から帰ってきてしばらく経ちますが、ここ数日の寒さにブルブル震えていると、つい「沖縄はよかったよなぁ…」なんて口走ってしまいます。なんたって沖縄は、Tシャツ1枚で過ごせるくらいでしたからね。直射日光を浴びていると暑くて、日蔭に入りたくなってしまうほど。お店などの公共の場所では、軽く冷房がかかっているところもありました。
重ね着をして、マフラーを巻いて、コートを着て、「カイロも貼ってくればよかったな」なんて思ってしまう生活に戻ってくると、本当に沖縄が恋しくなってしまいます。このコラムを書いているのは12月9日なのですが、沖縄県那覇市の天気予報を見てみると、最高気温22度、最低気温17度という数字。ちなみに東京はというと、最高気温12度、最低気温3度です。東京の最高気温よりも、沖縄の最低気温の方が5度も高いのですから、ホント繰り返しになりますが「沖縄はよかったなぁ~」と思ってしまいますね。
しかし、先日。「寒い寒い」と言いながら寝ようとしていたときにふと思ったんです。この時期の「ふとんにもぐり込む幸せ」は、寒くないと絶対に味わえないだろうなぁ…と。
「ウー、寒い寒い寒い…」と言いながらふとんにもぐり込み、ヒンヤリとしていたふとんが体温で温まってきたときの幸せ…。うん、これは沖縄では味わえない種類のものかもしれません。ボクの家には子供が3人いるんですが、一番下の娘(3歳)とは「川の字」になって寝ています。仕事から帰ってきて、晩飯を食べ、風呂に入り、子供の寝顔を見ながら暖かいふとんにくるまる瞬間は、目下のところボクの最大の幸せかもしれません。もちろん寒いのはイヤだし、あったかいに越したことはないと思うんですが、この時期だからこそ感じられる「ウヒャー、おふとん最高!」というあの感覚は、寒いからこそ感じられるものだよな、と…。
日本は南北に長く標高差も大きな国なので、地方によって気候はいろいろ違っていると思いますが、住んでしまえばすべての人にとって「愛すべき地元」ですよね。多くの場所では、これからもまだまだ寒い季節が続きますが、どうか皆さん風邪などには気を付けて。冬ならではの幸せを感じつつ、あわただしい年末を乗り切りましょう!