クリスマスも目前ですが、日本では、25日の当日よりも24日の方が盛り上がりますよね。さらに言うと、24日よりも今日とか明日あたりの方が一番「クリスマスだなぁ」感があったりしませんか。やっぱり日本人としては年末~お正月の雰囲気も楽しみたいですし、クリスマスをいつまでも引きずっているわけにはいきません。となると、早め早めでクリスマスムードを楽しんでしまおうという思考になるのもうなづけるものがあります。
…というわけで、どうも聞くところによると、日本でのクリスマスは欧米とはずいぶん違ったものなのだとか。たとえば日本では、クリスマスのパーティといえばチキン(ケンタッキーも定番)ですが、これも欧米人から見ると「チキン? 冗談だろ?」というくらいの驚きがあると聞きます。欧米ではクリスマスといえばターキーですから、ものすごくグレードダウン感があるのかもしれませんね。おせち料理がコンビニ弁当になってた…というくらいのガッカリ感なのかもなぁ…と想像したり。しかし日本ではターキーなんてあまり流通してませんし、同じ鳥類だからいいじゃんか(笑)。鶏のモモ焼きとかケンタッキーとかだってそれなりにお値段はしますし、イベント感は十分にありますよねぇ。
クリスマスの過ごし方についても一つ思うことがあるんです。欧米では「家族と過ごす」というのが定番で、日本では「恋人と過ごす日」になっていることに欧米人は違和感を感じる、という話もよく聞きますよね。こういう話を初めて聞いたとき、「ふ~ん、そうなのか。まぁ日本のクリスマスは宗教的な意味がほとんどないイベントだからしょうがないよ」なんて感じたのですが…。最近、ふと思うのですよ。
じゃあさぁ! 数あるクリスマスソングはどうなのよ! 家族と過ごす日だったら、マライアキャリーが『All I Want for Christmas Is You=クリスマスに欲しいのはあなただけ』とかいう歌なんて歌わないでしょ! ワムはどうよ、ワムは! 『Last Christmas I gave you my heart=去年のクリスマス、僕は君に愛を捧げたね』なんて甘いラブソングを歌ってるじゃん!! おいお~い、このあたりはどう説明するんですかい? こういう歌を歌っておきながら「別にクリスマスって恋人と過ごす日じゃないし(笑)。日本人の感覚っておかしい(笑)」ですって~? フッフッフ、アイツらだって恋人と過ごしたいんじゃんか~。
まぁでも日本のクリスマスは「ほぼ宗教的な意味のないイベント」と化していますし、そういうのを見ると欧米人としては苦言の一つでも言いたくなるのかもしれませんね。そんな気持ちもわかります。
取り留めもなくクリスマスに対するあれこれを書いてみましたが、ともかく日本では今年も、24日の夜をピークにクリスマスが盛り上がります。チキンを食べて、ケーキを食べて、子供たちや恋人はプレゼントをもらって…。欧米人からの苦言があってもなくても、すでに定着したこのスタイルはそうそう変えられませんやね。おそらく日本におけるクリスマスは「欧米人からの指摘があって、日本人が『でも別にいいじゃん』と言う」…というところまで含めてデフォルトなのだと思います。
あと2~3日、この雰囲気を楽しむとしましょう! メリークリスマス!