全国の小さい子供を持つお父さんお母さん、どうですか、お宅の「妖怪率」。我が家でも、ご多分に漏れず妖怪、妖怪ですよ…。アイテムを使って他の妖怪と戦ったりレベル上げたりしてるようです。よく知りませんが。
だいたい何なんだよ、主役級のキャラが「地縛霊の猫」ってのは! 霊は妖怪と違うだろ! 妖怪ってのはよぉ、「ぬりかべ」とか「子泣きじじい」とかだろうが! ややマニアックなあたりで「あかなめ」とか「べとべとさん」とか「うわん」とか、そういうヤツだろうが! まずは水木しげる先生の『妖怪大百科』を持って来い! 水木先生を差し置いて妖怪を語っていいと思ってんのか!?
しかも、…必殺技だぁ? 『ひゃくれつ肉球』? おいおい、いつから妖怪がプロレスやり始めたんだよ! 「まくらがえし」なんてなぁ、ただ寝てる人のまくらをひっくり返すだけの妖怪だぞ! 「やなり」なんてなぁ、ただ家の中で物音を出すだけの妖怪だぞ! そういう「何の意味があるのかワケわかんねーよ!」という行動をするのが妖怪だろうが!
そしてなぁ、妖怪を語るならもっとも重要なことを一つ覚えとけ。
水木先生がビンタをするときの擬音は「ビビビビビ!」だ!!
…と、昭和世代は若干のさみしさを感じる、昨今の妖怪ブームです。子供らが大人になったとき、なつかしく思い出す妖怪といえば、やっぱり赤いネコなんでしょうかねぇ。アイツ、暗がりとかにいそうな感覚、皆無じゃないですか! 風呂そうじをサボってると「あかなめ」がやって来て浴槽をなめる…という、想像したときの気色悪さがないじゃないですか! おいお~い、妖怪がそんなんでいいのかよ~と、水木先生に育てられた世代としては文句の一つも言いたくなりますよ本当に。
でもまぁ…、その…、確かに…。
「ゲゲゲの鬼太郎関連のおもちゃとかゲームだっていろいろ出てたじゃねーか!」と言われると何も言い返せないんですが…。