スーパーカブで流氷を走る!

現在、タンスタの姉妹誌、Under400の取材で北海道に来ているやたぐわぁです。外気温は23時現在でマイナス9.5℃。これからぐんぐんと気温が下がり、明け方にはもっと下がるだろう。何んでそんなことになったかって? 仕事ですよ仕事(笑)。北海道の流氷を観にホンダのスーパーカブ110に乗ってキャンプ泊でやってきたのだけど、さすがに北の大地だね。雪が降れば、1時間とたたずに路面状況は圧雪路になるし、夕暮時には路面の水分がすべて凍る始末。寝床に決めた網走の東の海岸では、ビールをプシュッと開けた瞬間に凍り始めちまった。いわゆる氷結というやつだ。

スーパーカブ110プロで厳冬期の北海道・三国峠の道を行く
トラックが猛スピードで走る糠平国道(R273)を行く。とにかく速度差と巻き上げる雪で視界が奪われるのが恐いのだ
スーパーカブ110プロで流氷を目指す旅。ついに流氷に会えた!
流氷が押し寄せる海岸には押し寄せられた氷が山脈を作る。通称流氷山脈。僕が歩いているところがちょうど尾根にあたる
流氷の上でラーメンタイム。もちろんラーメンは流氷を溶かして作った
流氷を溶かしてインスタントラーメンを作る。…よく考えるとアムール川の水だからあまり清潔ではないよね
流氷の海を前にしてキャンプ。正面は知床連山
網走の東側でスーパカブ110プロごと海に出られそうな場所を見付けてテントを張る。コロコロと流氷が動く音を聞きながら寝るのだ

 

シャリシャリと音を立てる缶ビールに、えらい所に来てしまったという感じはするのだが、実はそれほど過酷でもない。昨今のバイク用ウエアがものすごくいいのだ。僕が使ってるのは、モンベルのアンダーウエアにダウンウエアに、ゴアウインドストッパ―のミッドレイヤーに、アウターはアルパインスターズの全天候ウエア。それだけでまったく、いや、それほど寒さをカンジない。なんせ目の前は北の大地の代名詞、流氷の海が広がっているからね、ずっと見ているにもそれなりの装備が必要なのだ。今も海岸では流氷が波で打ち付けられ、何だか妙にスゴイ波の音がする。耳をすませばその波音に混じって流氷がゴゴゴと、音を立てて動く音がする。今日はこの流氷の音を子守唄に寝るワケだが、明日はなんとか、マシンを流氷の海に乗せてみようかな(笑)。テントの中とはいえ、寒く指がかじかんできたので、今日は短文でご勘弁願いま~す。

 

SuperCub110PROと流氷の海に出る
夜明けを待ってスーパーカブで流氷の上を走ってみた。気温が高くなってしまうと地面が緩んでしまうのだ #流氷 #SuperCub #スーパーカブ #最強ツアラー
スーパカブ110PROで流氷ジャンプ!
ちょうどいいキッカーを見付けてなんとか流氷の上でジャンプをキメる! スーパカブでこれがやりたかった!!
カメラマンと行程2人分のキャンプ道具を積んだためとにかく大荷物
スキーにスノーシュー、カメラマンと行程2人分のキャンプ道具を積んだためとにかく大荷物だ
SuperCub110プロの流氷仕様の足まわり
とにかく冬の北海道は雪道である。14インチのスーパーカブ110プロの14インチタイヤにスパイクピンをこれでもかと打った

スーパーカブ110プロをベースに流氷アタックのためにカスタムをほどこした スーパーカブ110プロ改、PROSS CUBの正面カット 流氷アタックに際して、行程は全日キャンプで敢行! スーパーカブ110プロのフロントキャリアにホムセンボックスを取り付けた スーパーカブ110プロに選んだパニアケースはツラーテック製のアルミボックス スーパーカブ110プロのキャリアに加えツラーテックのパニアケースで積載座面をアップ

 

当時の記事をまとめたサイトがこちら。『SuperCub最強ツアラー伝説』という全7回の連載になってます。

世界生産累計1億台達成記念!スーパーカブシリーズ登場記事アーカイブ

やたぐわぁ

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やたぐわぁ

本名/谷田貝 洋暁。「なるようになるさ」と万事、右から左へと受け流し、悠々自適、お気楽な人生を願うも、世の中はそう甘くない。実際は来る者は拒めず、去る者は追えずの消極的野心家。何事にも楽しみを見いだせるのがウリ(長所なのか? コレ)だが、そのわりに慌てていることが多い。自分自身が怒ることに一番嫌悪感を感じ、人生の大半を笑って過ごすことに成功している、迷える本誌編集長の44歳。

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