道でたまに見かける交通量調査員。(交差点などに座って通行車両台数を記録している人)おかげさまで交通量と信号のタイミングとがうまく合ってスムーズに流れるようになった道路がある一方で、一向に改善されないと感じる交差点もある。結果としてそのタイミングの「ズレ」を知っているドライバーが、独自の「問題解決速度(ここで止まるとずいぶん待つ、後がうまくいかない、など)」をあみ出し、その連鎖反応で強引な交差点通行が増え、周囲の迷惑や事故を招く要因となっているようにも感じる。そのようなドライバーをかばうつもりはないが、スムーズな交差点がある以上、スムーズでない交差点にも(無理言っているんだろうな〜自分…とは思いつつ)ぜひ改善を期待したい今日この頃である。調査員はアルバイトらしき若者が多く、ずっと座ってカウンターをカチカチしつづけるという単純作業もさぞ辛かろうと思うが、その数字は社会に大きく貢献することを信じて、ぜひがんばっていただきたい。
さて、それをこの場で書いているのはなぜかと言うと、私が道路で目にする限り、車のドライバーに比べてライダーの安全意識のほうが高いということである。安全意識が高いのになぜ問題なのかと思うかもしれないが、たとえばこういうことなのである。ライダーの前方にあわてて交差点を通行する車がいる、それは気分こそ良くはないものの、ライダーに危険はほとんど及ばないであろう。しかし、ライダーの後方にあわてて通行する車がいる場合、ライダーが停まろうと思っても後続車は通過しようと突っ込んでくる可能性が高い。もっと言えば、ライダーの前方と後方どちらも先を急ぐ車であると、後方車はバイクの先の前方車につられて強引に交差点を通行しようとする可能性がさらに高い。仮に事故にはならなかったとしても、その後で交差点を通過できなかった憤りをバイクに向け、執拗なあおりやクラクションをしている悪質ドライバーをときどき目にする。これも大変危険であると、わたしは目撃するたびに悲しい気分にさせられる。さらにこれまたよく見かけるのだが、自分勝手な車に憤慨し蛇行や空ぶかしをして抗議しているライダーもいて、私はあれではミイラとりがミイラじゃないかと、同じバイク乗りとして悲しく思うのだが、違うだろうか。ではライダーとしてどう対応すれば正解なのかと言われると、安全意識の高いライダーに否はないわけで…うーん、どうなのだろう。なのでせめてここではスムーズな交差点を願い、交通量調査員にエールを送った次第である。
この春の陽気につつまれた今だからこそ、余計にそう思うのかもしれない。だって、こんなキレイな桜並木の下でセカセカしたりイライラしたり…もったいないじゃない。余談だが、ツーリングをしていると、土地や道ごとに、やっぱりカラーが出てくるものだなあと感じることはないだろうか。のんびりした道、慌ただしい道、横柄な道、腰の低い道、意地悪な道、親切な道、冷淡な道、愛嬌のある道…。同じ町でも、ひとつ角を曲がればガラッと雰囲気のかわる道もある。一度やってみたいのだが、道路ごとに調査して分析したらきっとおもしろい結果になるに違いないとおもっている。老後時間ができてまだ元気だったら…いや、今からでも少しずつ記録してみようかな(笑)