もっとも音楽を貪欲に聞いていたのは中高生時代、ちょうどレコードからCDへと移り変わるころの話だ。洋楽ロックにはまり、さまざまな情報を得たくて、自分の部屋にいるときはとにかくラジオを流しっぱなし。番組名を忘れたけど、けっこう洋楽をたくさん流してくれる番組があって、エアチェックしていろいろな知識を蓄えていったのが懐かしい。今時の若者は、エアチェックって言葉自体知らないだろうけど、ラジオ番組をカセットテープに録音することである、といってもカセットテープ自体どんなものか知らないんだろうなぁ。こんな説明をしていることに、あ〜、オッサンになったな〜と思うんだよな。ただ、そういったレコードやCD、カセットテープにDAT、MDといったいろいろなものを体験できたことは、いい経験になっている。まあ、ちなみにエアチェックを今のご時世で説明するならユーチューブの気に入ったソースをお気に入りに登録してストックするのが、近い行為になるのかもだ。
急になんでそんな話になったかというと、部屋のなかを片付けていたら、ウイルソン・フィリップスのファーストやネルソンのアフター・ザ・レイン、スターシップのノー・プロテクションなどを録音したテープがまとまって出てきたのだ。そんなものが出てきたら当然ながら“おお、懐かしい! これヘビーローテーションだったときは、こんなことあったな〜”なんて、片付け終了で、思い出のなかを浮遊する楽しい時間をすごすことになったのであった。もちろん、音源を聞きたくもなったんだけど、手持ちのカセットデッキが壊れていて、聞くことができない。で、カセットテープが再生できるであろうミニコンポを探したんだけど、ノイズリダクション機能のついたモノが新品では売ってないんだよね。時代の流れだから仕方ないとは思うんだけど、やっぱりノイズリダクションなしでは聞きたくない(きっとドルビーNR BとかCを知っている人なら理解してくれるでしょ)。というわけで、手持ちのポータブルカセットプレーヤーを修理しようと思うんだけど、どなたかいいところ知りませんか〜?