節目の年

戦後70年ということで、これからの時期はさまざまな場所で「今、戦争を考える」といった特集などが組まれると思います。著名人が「戦争とは? 平和とは?」といった意見を寄せ、それに対して議論する…というテレビ番組などが増えてくることでしょう。

 

こういう場合、「平和の大切さを忘れてはいけないと思います」「戦争は絶対に繰り返してはいけません」というのがもっともスタンダードな意見というか、大前提というか。まさか、これに反対する人はいないですよね。しかし「戦争をしないためにどういう選択をしていったらいいのか」というアプローチについては、十人十色。人によってさまざまな「こうするべきだと思う」があるのではないでしょうか。いろいろ意見があるとは思いますが、何せ、テーマがとてつもなく壮大です。「戦争をしないためにどうすればいいか」。これはもう人類すべての願いですし、これに対する「正解」に、まだ人類は到達できていません。十人十色の意見が出るのは当たり前ですよね。だからこそ、まずは「いろんな意見が言える」という世の中が維持されるべきだと思います。

 

「いっさいの武力を放棄すべき。たとえ他国に攻め込まれても、無抵抗であるべき」というのも一つの意見。また逆に「日本はさらに軍備を増強すべき。核武装もするべき」というのも、一つの意見です。どちらの意見にも一定の支持者がいるでしょうし、また逆に激しく批判する人もいるでしょう。ロクに勉強せずに意見を言ったりすると足元をすくわれることもありますが、まぁそれは「言論の自由」の対価のようなもの。とにかく、自由に意見を出し合える中で議論できることが、とても大切なことではないでしょうか。

 

なんか話が冒頭からずっと脱線している気がしますが、何が言いたいのかというと、「戦争は絶対に繰り返してはなりません」というのは大前提であるよなぁということ。この大前提をいろいろな言葉で確認しあうのもいいのですが、今話し合うべきは「戦争をしないために、日本はどのような選択をしていけばいいのか?」ということであると思います。「こういう選択をするべきではないだろうか」という意見を出し合う場において「戦争反対! 戦争は絶対に繰り返してはならない!」という大前提を持ってきても、あまり意味がないのでは…という感覚がしてしまいます。

 

まぁ、これも「十人十色の意見」の一つ。いずれにせよこういう節目の年ですから、何か自分なりに考えてみるべきではないかと思います。

マンボサイトー

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マンボサイトー

「マンボ」というニックネームはマンボウ似であることから名付けられ、当初はかなり嫌がっていたものの、最近ではそれほど気にならなくなってきた。ビッグバイクよりも中小排気量 の方が好き、人気車種よりもマイナー車の方が好き、というあまのじゃくな性格の持ち主でもある。

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