あんまり訃報でショックを受けることはないんだけど、昨日の上田昭夫氏急死のニュースはかなりの衝撃で、目にした途端思わず奇声を上げてしまった。きっと多くの人は氏の名前を聞いても“誰?”となるだろうけど、ボクにとってはヒーローのひとりなのだ。上田氏をすごく簡単に説明すると、ラグビー界で活躍してきた人である。ボク自身はとくにラグビーに熱かったわけじゃないけれど、中学時代に部活動の一環でラグビーをやったことがあって、その楽しさや大まかなルールは知っていた。あと、“北の鉄人”の異名をとった新日鉄釜石ラグビー部がテレビで特集されたこともあって、たまたま中学3年生のときにボクの中でラグビー熱が高まっていたのだ。そんなこともあって、その年度(85年度)にミラクル的な活躍を見せたタイガージャージに胸を熱くさせられたのだ。そして、その慶応義塾大学ラグビー部を率いていたのが、33歳という若さで監督を務めていた上田氏であった。結局その年度は、前年度に取り損ねた大学日本一になるだけでなく、全国社会人大会の優勝チームとブチ当たる日本ラグビーフットボール選手権大会も制覇して、日本一になったのだ。
で、なぜにヒーローだったのかというと、実は上田氏、85年度当時は、日本ラグビーフットボール選手権大会で慶応が対戦したトヨタ自工の社員だったのだ(会社員として働きながら監督業をこなしていたのか、休職していたのかわからないけれど、二足のワラジだったこともスゴイことだと思うのだ)。自分が社員として働いている会社の社会人チームを相手に学生チームに勝たせてしまうのもすごいことだが、その試合終了直後に受けたインタビューでのコメントがボクの中で、カッコいい! こんな人になりたいと思うものだったのだ。本当はそのコメントを紹介したいんだけど、ネット上でかなり探したんだけど、見当たらない。なので、どなたか知っている人がいたらぜひ教えてください。よろしくお願いいたします!
それにしても早い永眠である。享年62歳、ご冥福をお祈りいたします。