「七五三」について説明できますか?

先日姪っ子が七五三を迎えたということで、その姪っ子宅にお呼ばれをして行ってきた。そもそも「七五三」の意味をあまりよく知らなかったボク。いったいどういう意味があってするお祝い事なのか、知らないままに時は過ぎていったわけだが、コラムネタに困って調べてみたところ、やはりそこにはそれなりの意味があるそうなのである。

 

とりあえずざっくりと「七五三」とは何かを説明するならば、「男の子は三歳と五歳、女の子は三歳と七歳の11月15日に、それまでの成長を祝ってお宮参りをすること」だそうである。

この11月15日というのは、恥ずかしながらこの歳になるまで知らなかったのだが、これには諸説あるらしく、もともと徳川綱吉が息子のお祝いをしたのが11月15日だったからとか、11月15日は二十八宿(中国の運勢暦)の鬼宿日と言われ日がよいから、とかいろいろあるようである。ちなみにウチの姪っ子の場合は、11月15日を特に守ることなく、スケジュール優先で前日の日曜に決めたという。まぁ現代ではこんな感じで、あまり日をこだわるケースは多くないのだそうである。

で、そもそもこの歳にお祝いをするのは、子供の生存率が低かった時代背景があったためで、昔は「七つ前は神のうち」と言われ、子供が七歳になるまでは神に属するものとされ、その後の運命は神が決めると考えられていたという。そうしたなかで、日本では奇数を「縁起のいい数」とする考え方があり、神様から子供を授かっている7年間の三歳、五歳、七歳の節目に、成長をお祝いする文化が「七五三」なのである。

まぁ調べようと思えば、七五三だけでももっとたくさんの謂われがあるようだが、七五三に限らず、日常のなかには、実はその意味を知らない文化的習わしがたくさんある。

例えばもうすぐ来る大晦日にお正月だって、なぜ年越しそばにお雑煮なのか、そしておせち料理に羽根つきなのか、答えられる人は少ないだろう。こういうことは、日本人が日本人だけのコミュニティで生活していると、あまりに普通のことすぎて考えもしないことである。だが、異文化圏の人が、こういったものに触れると疑問に思うことは当然多い。これは知り合いの話だが、外国人の友人から「神社で手を叩くのはなぜか?」と聞かれ非常に困ったことがあったという。しかしそんなことを聞かれたら「そもそもそういう決まりだから」と答えるより他にないと思うのだが、やはり手を叩くことは、少なからず意味のあることであり、それを知っててやるのと知らずにやるのとでは雲泥の差があるわけである。

今回も七五三参りを調べるに当たって、いろいろな習わしが判明したわけだが、そういった背景を知ってお参りしていたら、もっと深い行事になっていたことだろう。それと同時に、自分の小さな時に、それぞれお祝いをしてくれた両親にも感謝しないといけないなと思ったしだいである。そもそも自分の七五三の記憶はほとんどないのだが、ここまで大きくなったということは、そのお祝いに少なからず意味があったということである。まぁ少々大きくなりすぎた感は否めないのであるが…(苦笑)。

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C.ARAi

Web制作班所属。何事にもしっかりしていたい気持ちはあるものの、やってることはかなり中途半端。基本的に運命にはあまり逆らわず生きていくタイプで、いきあたりばったりが自分にはよく合っていると思っている。悪く言えば計画能力ゼロ。モットーは「来るもの拒まず、去るもの追わず」。

コメント 2件

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    by aki2010/11/23 19:55

    いつもタンスタ楽しみにしてます。
    毎月の雑誌のタンスタが受験生の少ない楽しみの一つなんです。笑
    そんな意味があったんですね!
    神社の拍手は場を清めるためにするようです。
    二礼(これから参ります)二拍手(場を清める)一礼(ありがとうございましたこれからもよろしくお願いします。)
    っていみだったと思いますよ。
    楽しみを作ってくださってる人にちょっとでも力になれたら嬉しいです^^

  • by C.ARAi2010/11/25 19:32

    コメントありがとうございます。

    拍手には場を清める意味があったんですね。ちなみに参拝する前に手水舎(てみずや)で手を洗ったり、口をすすぐのも、身や心を「清める」意味があるようです。

    こういうのって誰も教えてくれないので、いざ調べてみるとタメになることって多いですね。

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