03年5月にクレタに入社したときは、タンデムスタイルはまだ隔月発行で、記憶が正しければ、僕はNo.22から加入。後に月刊化したNo.25まで編集に携わり、以降は徐々にフェードアウトしつつ姉妹紙であるカスタムピープルをメインに手がけるようになりました。実は当時もキャラクター化されており、本来であればこのコラムも担当するハズだったんですが、タイミング的に1回も書くことなく…。ということで今回が初めてのコラム! なので最初に『取り扱い』について触れておきたいと思うわけです。
といっても『背後に人が立つと反射的に攻撃してしまう…』というわけではありません。『握手をする習慣がない…』といわけではありません。『出張時、非常口に近い角部屋のホテルにしか泊まらない…』というわけではありません。一つだけ注意してもらいたいのが『はたしてそれは僕なのか?』ということなのです。
タンデムスタイルと違って、カスタムピープルでは誌面に登場することがほとんどなく、イベントなどに取材に行って声をかけてもらうのは、基本的にカスタムショップのスタッフさんやそこの常連さん、または過去に取材させてもらった人がほとんど。ですがバイクイベントが終わったあとに、ときどきこういったクレームを頂戴するのです。
『話しかけたのに無視された…』
別に取材でテンパっていたわけでもありません。前日にフラれて意気消沈していたわけではありません。実は僕自身がその場にいないのです。『何を言っているんだ?』と思う人もいるでしょうが、僕には双子の弟がいるのです。彼の仕事はバイク雑誌の編集わけではありませんが、趣味でバイクに乗っており、ちょいちょいバイク関係のイベントに出没するのです。
親いわく『二卵性』なのですが、他人から見ると区別がつかないよう。弟がイベントでちょろちょろしていると、僕と勘違いをして声をかけてもらう。がっつりと話しかけられれば『弟です!』と主張するみたいですが、すれ違いざまのあいさつ程度では、『兄貴の知り合いだろうな』とスルーしてしまうのです。それは先ほどの『無視された』というクレームにつながるのです。
ということでタンデムスタイル復帰、初コラムでこの点について触れてみたわけです。声をかけてみたけどスルー…。それは僕ではなく、双子の弟だということ。過去にタンデムスタイルの編集していたとき、大型二輪量販店で声をかけてもらったことがたびたびあったので、申し訳ないというか何と言うか…(今のところ区別が付くよう僕は髪を伸ばしていますが、気が向いたら切っちゃうので)。何はともあれ、よろしくお願いします。