ボクの実家は正月に親戚がいっせいに集まる、いわゆる『○○のおじい(おばあ)ちゃん家』というやつで、毎年年末になると姉と妹夫婦が子供を連れてやってくるため、我が家は一気ににぎやかになる。
どこの家庭でも同じだと思うけど、こんな感じで1年ぶりに親戚が集まると、みんなで初詣に行ったりモチをついたり旅行に行ったりと、なにかしら『正月らしいこと』をしていることだろう。そして正月が明けると、ひさびさに会った友人や同僚と「お正月は何してた?」なんて話で盛り上がる…。ここまでが正月の楽しみだとボクは思っている。
で、ボクが正月に毎年やっていることが『カルタと凧揚げ』だ。「お正月は何してた?」と聞かれて「カルタと凧揚げしてた」というと、たいてい「?」という反応が返ってくる。いまどきそんなベタなことやってるの…? ということらしいけど、ウチではこれが当たり前なんだから仕方がない。
身内にカルタ名人や凧職人がいるわけではないけれど、子どもたちが集まると、『普段はできない遊びをした方がおもしろい!』とボクはこれらの遊びを毎年提案しているのだ!!(こういうおせっかいな叔父さん、どこの親戚にも1人はいるよね…)
ただ甥や姪も、わりと都会っ子でこういう遊びになじみがないらしく、とても喜んでくれるし、とくに甥はなかなかスジがよく、3連凧くらいならかなり弱い風の中でもうまく揚げられるようになった。こういう姿を見ていると叔父としてはとてもうれしいんだけど「あと何年か経って大きくなったら、こういうベタな遊びはしてくれなくなるんだろうな…」と少し寂しくも思う。
そうしたら1人でやるしかないのか…。ただ、中年男性が屋外で凧を揚げていても許されるのは、その脇に子どもがいるからであって1人だといろいろと問題がありそうだ…。甥たちよ、せめてあ3年くらいは付き合ってくれ…るよね?