先日、はじめて映画館で3D映画を鑑賞した。乗り物酔いしやすい僕には無理だろうなぁと避けてきたが、一度くらいは体験しておこうと思ったのだ。もともと、何事にも“安定感”を求める性格で、行ったことのない新しいお店を開拓したり、新しいメニューを試すようなことはしない。いつもの好きなお店でいつものメニューを頼むという、いってしまえば新しいことに臆病なのである。「もし失敗したら同じものにしておけばよかったと思うだろうな…」という心理が働いてしまうのだ。
そういう性格が損をすることも自覚している。好きなモノの幅を自ら狭めていること、そして世の中にはもっと楽しいことがあるということも。今年で30歳を迎えるにあたり、意識を変えなきゃという焦りのような気持ちもあった。だから些細な話かもしれないが、2Dではなく3Dの映画を観ることにしたのだ。いつもの映画鑑賞よりも新鮮な気持ちで映画館に向かい、メガネをかけるという初の体験をして、最後には「自分には2Dで十分だったな」という感想で落ち着いたものの(笑)、そう思えたことが収穫になった。
考えてみると、3Dの登場が2005年。その11年後にようやく体験した自分は相当臆病じゃないだろうか?(笑)。これで映画についてはひと段落と思いきや、昨年から「4D」なるものが登場したという。映画のシーンに合わせて座席が前後左右上下に動き、風、香り、振動なども発生するほか、水しぶきが飛んで来たり、足元や首筋に何かが触れたり(こわっ)、なんだかすごそうだ。これが10年後…、にならないように今年中に体験するぞ!