ローストビーフの芳醇さ

フィッシュオアビーフと問われれば、迷わずビーフと答える。

もちろん魚も好きだけれど、肉のジューシーさにはかなわない。焼肉チェーン店の牛角のカルビ専用ごはんを肉でくるんで食べる瞬間は、まさに至福の瞬間なのである。肉嫌いにはわかるまい。

そんな断固肉食の私が、最近新たに気に入っている肉料理がある。

“ローストビーフ丼”だ。

牛肉の塊をオーブンで蒸し焼きにしたもののことで、イギリスの伝統料理だそう。それを薄くスライスして白米の上に乗せたものをローストビーフ丼というのだが、私はつい先日まで食べたことがなかった。

というのも、ただのハムじゃん。と思っていたからだ。薄切りにすれば肉はどれもハムになるだろうと思っていた私は、好き好んでローストビーフを食べる意味を見出せなかったのだ。それならカルビを食べた方がいいじゃない。そんなある日、職場の先輩と近くの焼肉屋さんにランチに行った。そこにローストビーフ丼なるメニューがあり、ハムだけど食べてみるかと好奇心で注文することに。

するとまぁ、何ということでしょう。牛肉の濃厚な風味が口の中に広がるではないか。この感動を何と伝えればいいのか…。一生口の中にローストビーフを入れておきたいと思った。この表現に尽きる。それほどまでにおいしかったのだ。

先行していたイメージがハムだっただけに、この肉厚さには驚いた。そもそもハムは豚肉だった。

とまぁ今回のことしかり、私は割と先行イメージでものごとを決めてしまいがちだ。

偏見だけで遠ざけているものが割とあるのかもしれない。これは非常に損なことだと思う。

もっといろんなことに首を突っ込んでみると、まだまだ私の知らないおもしろい世界があるのかもしれない。もしかすると、小学生時代にさんざん腰が引けていてダサイと馬鹿にされて以降敬遠していたダンスだってキメキメでできるかも!?

 

おだチャン

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おだチャン

編集スタッフ唯一の女性なこともあり、なんとか“ちやほや”されてやろうと奮闘努力。しかし、なぜだかなにかと体育会系に分類され、ゾンザイに扱われている。が、その実スポーツも得意でなく、球技に関してはもはや絶望的で、その扱いと理想のギャップに苦しむ広島出身の23歳。…じっとしていることが苦手で、休日は疲れているのに外で遊んでしまいけっきょく疲れが取れない…。ってコレがアカンのか?  

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