それは自分のことなのだけど、最近になってこの事実を知ってしまった。
先日、ジェットヘルメットをかぶって撮影をする機会があり、そのモデル担当をすることがあったのだが、そのときに「かぶり方、なんかヘンじゃないか?」とタローに指摘されたのが始まり。かぶり方をいろいろと教えてもらったが、言われたとおりにやっても「ん!?」という顔をされる。やがてタローも何かを察したらしく、多くを語らず別のモデルに声をかけはじめた。
「ちょっと待ってくださいよ」と食い下がったのがよくなかったのか、何だ何だとスタッフが集まり「サブローはなぜジェットヘルメットが似合わないのか談義」に発展してしまった。「芸人っぽい」や「かっこよくない」くらいならまだいいが「ヘルメットメーカーのイメージダウンになるかもしれん」とまで言われてけっこうショックだった。「顔が面長であるためマッチ棒みたいになる説」が有力だったが、面長でも普通に似合うスタッフがいたため却下。結局「顔立ちによって似合う人間と似合わない人間がいる説」に落ち着いた。
とはいえフルフェイスタイプに比べて視界の広さと解放感にすぐれるジェットヘルメットは大好きだし、何よりも仕事柄、似合わないから言ってかぶらないわけにはいかない。そのため、それ以降の撮影ではサングラスと併用して顔立ちをある程度ごまかすなど多少なりとも工夫をするようになった。おかげでなかなかいい感じの写真になっていた(多分)
ちなみにだが、ボクがカッコイイと思うライダー像は「ジェットヘルメット」「サングラス」「ヒゲ」の3つを備えていること。つまり、あとはヒゲの条件さえ満たせば完全体となり「ジェットヘルメットが似合わない男」の汚名を返上できる!…と信じている。読者のみなさん、もし誌面でヒゲをたくわえたボクの姿を見たら「ああ、そういうことか」とお察しくださいませ。