最近、オフロードゴーグル用のくもり止めの試行錯誤を繰り返している。というのも、最近姉妹誌Under400のロケがらみでオフ車のロケが多いから…。って意味わからないよね(笑)。
説明しよう! 林道ツーリングはともかく、コースを走るようなオフロード遊びをしていると困るのはゴーグル内部の“くもり”なのだ。ロードのヘルメットシールドも内部はくもるけど、運動量の多いオフロードは発汗量が桁違いに多く息もあがる。しかも、ロードバイクように、それなりのスピードで走れるのであれば走行風である程度くもりを散らすこともできるけど、基本的にロードよりも速度が遅いのがオフロード。なかでもとくに速度域の低いエンデューロのような走りになると、一度付いたくもりはそうそう取れない。そのうえ、難所にハマればバイク押したり引いたりしているとさらに息があがり、そこが林間だったりすると空気もシットリ。雨がふったらさらにジメジメ。くもらない方がおかしいって状況がひたすら続く。しかもメガネッ子の僕の場合、ゴーグルに加えて内部のメガネもレンズの両面がくもるから、視界はほぼホワイトアウトですべてがぼんやり。遠近感もやたらとつかみにくい。そんな状態だから雨の日のコースインは命がけ(笑)。先行車を抜かすことよりも目の前のくもりが気になってしょうがない。当たり前だよね、視界不良でいきなり目の前に木の根の段差や路面にできた深いワダチが出現するんだから…(笑)。
当然、そんな状況に陥るのはで僕だってイヤなので、事前にくもり止めはほどこして望むんだけど、コレがなかなかいいモノに巡り合えない…、というのが今回のお題だ(笑)。いやぁ、前口上が長い。
というわけで、バイク用品はもちろんイロイロくもり止めを試したてみたんだけど、ツーリングと違いオフロードでは湿気の発生量がハンパないらしく、その効果の持続もどうもイマイチ。塗りたてはまぁ、効果が出るのだがハアハアしているとすぐに流れてしまう。もちろん普通の眼鏡屋さんで売っているものよりは格段にマシではあるのだが…。
そこで次に試したのが、スキー用品店で売られているくもり止め。同じゴーグルをするスポーツなら流用が可能なんじゃ? と考えたワケだ。ウインタースポーツだからゴーグル内部と外部の寒暖の差も激しいしね。スキーゴーグルメーカーが自社製品用につくっている液状のやつと、少々ゆるいゲル状やつを試してみたが、やはりオフロード走行となると少々ゲル状のヤツが少々ましなだけで、雨の中を1時間も走ると状況は同じ。期待したほどの効果は得られなかった。
で、最近試しはじめたのがサバイバルゲーム用のくもり止め。以前、姉妹誌・Under400の企画でサバイバルゲームをしたときに、参加者の方から『フォグクリア』というサバイバルゲームや工事現場で使うよ用のくもり止めの試供品をもらったのだが、これが最近のお気に入り。まぁ、確かにそうだよね。サバイバルゲームは目の保護の観点からゴーグルの着用が一般化しているようだけど、ゴーグルがくもりに悩まされるのは一緒らしい(笑)。むしろ相手を捜してねらいを定めるだけにゴーグルのくもりに関してはよりシビアか…。そんなこんなでサバイバルゲーム用品店には、もっとオモシロイくもり止めがあるかもしれないと、サバゲー用品店に潜入してみたのだが…、ええ、見つけてしまいました。
その名も『フォグテック』、一般的な液状でもゲル状でもなく、塗ってから完全に乾かして使うタイプらしい。ぼくと同じメガネッ子の店員の兄ちゃんにきいてみると、「前日に塗らなければならないので面倒ですけど、こいつ以外は、まぁ効果は似たり寄ったりですよ。軍用ですしね!」。…そうだ、忘れていた。このサバイバルゲーム愛好者はミルスペックとか、軍用品という言葉にめっぽう弱い。軍で使われるものがなぜ?なんてものが普通に流通していたりするのだ。くもり止めに2000円を出すのはちょっと…と思ったが、僕も男の子。ミルスペックと聞けば何だか財布のヒモもゆるむものなのだ。
さっそく自宅にあったゴーグルに塗ってみたのだが、お風呂の湯気ぐらいではビクともしない持続力に期待大。しかも、このアイテムの効能書きによると効果は2段階あって、薬液の蒸散キャパを超えると、くもりではなく表面に水の薄い膜ができて視界をクリアに確保するらしい…。いやぁ、なんだかすごそうだミルスペック。こいつは実戦投入が楽しみだ。