おじさんになった

 先日、姉が第一子となる元気な男の子を産んだ。両親にとっては待望の初孫となり、僕にとっては親のプレッシャーから少し解放される初の甥っ子になる。ちょっと緊張しながら病院へ行き、部屋のドアを開けるなり早速言われてしまった。「おじさんが来てくれたよー」。姉に他意はないと思うが、第一声で“お前は伯父さんだ”と意識付けされたようなものである。気恥ずかしかったけど、親しみが込められているからまんざらでもない。

 

 一方、甥っ子にとっては初のおじさんとの遭遇である。ほとんど目が開いてなかったけどね。はじめて見る新生児の小さな体にびびって抱っこを遠慮したおじさんだが、指を小さな手に当てるときゅっとにぎってくれ、それだけでも通じ合えたような(?)、うれしい気持ちになった。帰り際に「じゃあおじさん帰るね」と若干無理やり言ったのは、やっぱり恥ずかしかったけど。

 

 おじさんという役回りが板に付くのはこれからだ。さて、甥っ子とどう接していくことになるだろう。そういえば、編集部のサブローには高校生になるかわいい姪っ子がいて、この前帰省したときに「おじさんボウリングいこうよ」と誘われたというエピソードをデレデレ顔で話していた。うーん、すごくうらやましい。そんなふうに相手から誘われるような関係でいれたらいいなぁと思う。子どものころの僕が伯父さんに言っていたように、一緒にお風呂入ろうとか、一緒に寝ようとか、そう言ってもらえるようにがんばろう(笑)。

 

 でも、バイクに乗りたいって言われたら、とても恐ろしくて乗せてあげられないだろうな。バイクの免許を取れる年齢になっても、心から勧められるかどうか…。こんなことを言うと二輪業界から怒られちゃいそうだけど、かなりの心配性でして…。ただ自分もそうだったけど、周りから反対されたほうが、その人たちを悲しませてはいけないと思って安全運転を心がけてくれるかもしれない。もちろん本心は、2台でツーリングしたいんですけどね。

イトウくん

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イトウくん

「人生最後の晩餐は何がいい」と聞かれたら、味噌煮込みうどんと正気で答える、愛知県出身ではないのに名古屋メシに熱狂する28歳。ロングツーリングといえば味噌煮込みうどんを目指す名古屋までが鉄板(あぁ名古屋に住みたい)。編集部内では年齢的に若手といわれているが、外見的には35歳前後といわれることもあり、焼き魚や煮物の食卓に心和む男にフレッシュ感は皆無。若いのかおっさんなのか微妙な年ごろである。

コメント 2件

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    by はやまぞう2016/12/3 00:24

    バイクは最高に楽しいけど、甥に進められるかどうか。それよくわかります!
    いつか「おじさんと一緒にバイクに乗りたい!」と本人から言ってくれることを願って、バイクに乗って、甥のところに通う40歳のおじさんです。

  • by イトウくん2016/12/5 09:42

    やっぱりそうなりますよね。バイクに乗っているからこそ、その怖さもわかるというか…。でも僕も、はやまぞうさんのように、甥っ子に会うときはバイクで行って、バイクにあこがれてもらえたらうれしいな~と思います

    イトウくん

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