今年さいごに書くコラムは何にしようかな~と考えていたら、自分のデスクに小包が。(わ、わたしに小包? 怪しい…イタズラかな)と身構えて開封したところ、以前コラムで春の野草の美味しさについて書いたときがあったのだが、「自分と一緒!」と共感してくださった読者の方がいらっしゃったようで、「植物図鑑」という本とDVDが入っていた(どうもどうも、ありがとうございました!)。タイトルだけ見ると図鑑かな?と思ったのだが、内容は、ほんわかした純愛小説でどこか懐かしい雰囲気。再版回数を見るかぎりではずいぶんと人気の本らしい。とても読みやすい小説ながらも、そこで紹介される野草料理の本格的かつ美味しそうなこと! たとえばノビル、自分は球根にミソつけて食べる以外の調理法を知らなかったが、葉っぱも利用してパスタにしてしまっているのは驚きである。私の好きなタンポポの天ぷらも小説内でその美味しさが絶賛されており嬉しい限りである。味付けも素材と調味料の相性など参考になるし、なにより文章でこんなに美味しそうな描写ができるというのはホントにすごい。小説がこれだけ美味しそうなのだから、DVDはどんなに魅力的なのだろう、まだ見ていないので楽しみである。そういえば、お正月開けにはさっそく春の七草粥がひかえている。すずな(カブ)とすずしろ(ダイコン)以外は庭でなんとかまかなえる…かな、探すのが楽しみである。この時期は寒さに耐え忍んでいる途中でたくさんは採れない(暖かくなるとワサワサすごい勢いで増えるんだけど…笑)。だからこそありがたみがあって、食べると少し雑草から強さをいただいた気がして元気になれる。本でもそういったことがきちんと書かれており、なるほど、「ぜひ読んでみて!」とオススメしていただいたのも納得がいく。個人的には見分けのつきにくいものの見分け方が書かれているともっと有り難かったのだが、そういえばそもそもこれは図鑑ではなくラブストーリーであることをついうっかり忘れていた(笑)。みなさんも機会がありましたら読んでみてはいかがでしょうか。
あ、また忘れていました…汗。来年もタンデムスタイルをよろしくお願いいたします~! よいお年を!!