2016年のコラムや編集後記で『フルマラソンに参加する』と書いてきた。昨年40台に突入し『新たに何かやってみよう』と思っていたところに、誘いがあって参加を決意。開催場所が鹿児島県の指宿で、飛行機や宿の手配をしなければならないという面も参加を決意した理由のひとつ。関東圏の日帰りで行けるような場所だと、ついつい『今回はパス!』なんて気持ちも芽生える可能性はゼロではない。仕事を理由に遊びの誘いを断った経験があるから。事前に飛行機や宿を押さえておけば、それに向かって仕事の段取りも付けるだろうし、ドタキャンした場合は飛行機代と宿代がムダになるというプレッシャーがあれば参加するハズだと考えたのだ。
もちろん行く段取りさえ付ければいいわけではない。ここ数年、富士山登山を目的にランニングをしていた(2016年は富士山登山メンバーとのスケジュールが合わなくて登らなかった)。が、それも長くて10㎞程度。フルマラソンを走り切れるかはわからない。そこで従来よりも走る時間を増やすために、仕事の段取りをうまく付けつつ練習を重ねた。初めて20㎞に挑戦したときは、モモの付け根が痛くなり、その後歩くのもつらいほど。回数を重ねるごとにその痛みも和らぎ、走れる距離も伸びてきた。10月は150㎞ほど、11月は姉妹紙アンダー400の編集作業があったため50㎞ほど走ることができた。12月も引き続き、忘年会のお誘いを断りつつ走り込んだ。
そして仕事納めの12月29日。この日は大掃除がメインなので、午後の早い時間に帰宅することができる。編集部から自宅まで40㎞ちょい。11月中ごろには『走って帰る』と決めていた。そのため必要な装具を持ち込んだわけだ。なんだかんだで編集部を出たのは16時。途中、信号待ちや水分・燃料補給の時間がトータルで1時間ほどかかったが、無事22時15分くらいに自宅に到着した。30㎞をすぎたあたりで足が痛くなり、徐々にペースは低下。ちなみに42.195㎞を過ぎた時点で歩き、その後2㎞ほどフラフラと歩いたが…。トータルの時間はともかく、本番走り切れるという自信を付けることができた。
家に着くと足が痛くて階段を上り下りするのがツラく、翌日は歩けるものの下半身に違和感を感じた。翌日はまったく動けないことも想像していたのだが、ある程度歩ける状態であることを体験することができたのは大きい。インターネットを使えばこういった情報は得ることができるものの、それは本当かどうか、または自分にあてはまるかはわからない。実際に試してみないとわからないことも多いと思っているからだ。
コツコツと練習を重ね、42.195㎞も走り、タイムは別として完走できるであろう自信を付けることができた。『できるであろう』とは、本番のコースは練習と違ってアップダウンが激しいこと、この原稿を書いている1月5日時点で1月8日本番の天気予報は『曇時々雨』。この二つの要素がそう書かせるのだ。このコラムがアップされた時点でレースは終わっているのだけれど、コラムアップ前日に書いている余裕がないと想像できるため早めに書いたわけである。ただ足切り時間が比較的ゆるめなので、完走を目標にがんばろうと思うしだい。
この投稿がアップされることには終わっている