今年も残すところあと一週間となり、年の瀬も差し迫っていますね(今日が何の日かは触れずにおきましょうか…)。
日中は暖かく感じる日が多いものの、やはり夜になると冷え込む。周りでもゴホゴホ咳をしたり、ズビズビ鼻をすすったりしている人が増えてきて、ボクもカゼに対する警戒心が強くなってきている。屈強な男子に見える(?)ボクでも昼と夜の温度差がある季節の変わり目には体調を崩しやすいので、少しでも悪寒を感じるとすぐに対策を取ってしまう。首・背中・足の防寒を徹底し、お風呂で汗を流し、食欲がない場合でもしっかり食べ、温かい格好で寝るようにする。これらは親の影響がものすごく大きい。
還暦を過ぎているもののいまだに第一線で働いている現役農家。日が昇るとともに起き沈むと寝る、というほど極端ではないもののそんな生活リズムをずっと目の当たりにしていたものだから、小学5、6年になるころでも夜9時過ぎにはボクも寝ていた気がする。幼少期から少年時代は年間を通して半ソデ短パンですごし、多少の体調不良では気力でカバー…etc、丈夫に生んでくれたことはもちろん、手に塩をかけてそんな風に育ててくれた。
そんな彼らの教育で一番の衝撃的だったのが食育だ。とくに民間療法ともいえるカゼの治療法には、幼少期のボクをトラウマにさせるのに十分な効力を発揮した。少しでも体調不良を口にしようものなら、上述のことを実践させられ、夜7時ごろには布団に入れられる。おかげで大概はよくなっていたが、悪化させるとよく扁桃腺をはらしていたボクに待ち受けていたのが、父親が作った“大根おろしfeat.ハチミツ”! これを食べると3日としないで扁桃腺も治ったものの、幼少期のボクの食べたくないランキングで間違いなく1位に輝いたシロモノ。個別にはどちらも好きな食べ物なのに組み合わせるととたんにものすごい味に化ける。好きなものが食べられなくなるというのもあったけど、このおろしハチミツを摂取したくないがために、淹れたてのお茶でうがいする、体にいいものを食べるようにするなど日常的に気をつけるようになった。おかげで丈夫な体にもなったしね。
親たちにそんな狙いがあったかどうかは今も不明だけど、それ以外にも食べ物を通していろんなことを学んだ気がする。寡黙であまり余計なことはしゃべらないような人だけど、百姓らしい教育の仕方だなと振り返ってみて思う。ただ、父親が台所に立っている姿を見るといまだに緊張してしまうんだよなぁ。