今、タンスタスタッフの自己紹介ページを制作中なんだけど、その項目のひとつに『好きなバイク』というモノがある。ボクが好きなバイクといえばオフロードかネイキッドなんだけど、それだけだとありきたりなのでそれ以外の答えも書いてみようと思い立った。
どんなバイクが好きなのかな? とあらためて考えてみると、自分はけっこう“名前”を重視するタイプだと気付いた。カッコいい名前が付いていることはもちろんなんだけど、たとえばセローとかリトルカブみたいに“名が体を表している”ようなバイクが好きみたい。逆に長い名前が苦手。アルファベットの羅列+排気量の数字(たまに排気量と無関係の数字も)を含むだけの味気のない名前は、見ていると何だかモヤモヤする。
どうしてどのメーカーも複雑な味気のない名前にしたがるんだろうと調べてみたんだけど、やっぱり一番の原因は特許法がらみで、最近はいわゆるペットネームを付けることがかなり難しいそうだ。仮に新しくバイクの名前を付けようとしても、すでに他の製品の名前として使用されているケースがほとんどで、とくにバイクのイメージを連想させる単語はことごとく使用不可能らしい。なのでメーカーは苦肉の策(?)としてカワサキのヴェルシスみたいに造語(※)を名称にしたり、過去に使用していたペットネームを再利用したりするそうなのだ。
そういう意味ではアルファベットと数字の組み合わせって柔軟に対処できるメリットがある。とはいえ個人的には2~3文字+排気量の数字くらいにとどめておいてほしい。単に好みの問題もあるんだけど、車種名が何度も登場する原稿を書くときに、名前が長いと地味に大変なんですよ…、メーカーさん。その点、隼ってラクなんだよなぁ。呼びやすいし打ちやすいし、名が体を表しまくってるし、なんといってもカッコいい。特許の問題ってかなりやっかいらしいけど、こういうシンプルで親しみのある名前のバイクがもっと増えたらいいのになぁ。
※『Versys』はラテン語で“頂点”を意味する『VERTEX』とその頂点を至らしめることを可能とする『SYSTEM』を組み合わせている
by ryu2017/8/3 11:28
学生の頃、女のコとバイクの話しになった時に「クルマにはみんな名前がついてて覚えやすいのに、バイクには名前がなくて記号みたいだから覚えにくいし可愛くない」と言われて「なるほど、確かに」と思いました。
商標の問題は確かにありますが、それはどの製品にも同じことが言えるわけで「男子がカッコつけるための道具」というマーケットが相当に縮小してしまった今、ペットネームを考える努力は意外と重要なのではないかとこのコラムを読んで思った次第です。
by サブロー2017/8/9 17:17
コメントありがとうございます!
返信が遅くなり申し訳ありません…
ホントおっしゃるとおり。バイクはすぐれた性能を追求することも重要ですが、覚えやすい名前、カッコいい名前をつけることも同じくらい重要だと思っています。
それにしても『記号みたいで可愛くない』という意見は盲点でした。たしかに『モンキー』とかすごく可愛いですし、バイクを知らない人にも浸透しやすい。これがもし他の名前だったらここまでの大ヒットモデルにはならなかったかもしれませんね。
今後メーカーの方とお話する際には、ryuさんのご意見も合わせてペットネームの重要性を積極的にアピールしていくつもりです。貴重なコメントどうもありがとうございました!