キックでエンジンがかけられない!

先月、新しくホンダのXR250というオフロードバイクを買った。購入の決め手になったポイントはいっぱいあるんだけど、その中のひとつに『キックがついていること』があった。ボクのXR250は2006年式。この年式のモデルはセルスターターがついていることもあってキックはオプション扱いだ。しかもこのオプションは廃盤になっていて、あとから購入して取り付けとなるとかなり大変。だから初めからキックのついている車両を購入したのだ。

 

『セルがついているバイクにキックなんていらないじゃないか』と普通は考えるかも。でもそうじゃないんだ。ボタンをチョイと押すだけでエンジンがかかるって素晴らしいことなんだけど、それって何となく味気なくない? そもそも人力でバイクのエンジンを目覚めさせるってスゴいことだ! …とボクは思うのだ。そんなこともあって、初めて買ったバイクもヤマハのSR400だった(SR400はキック始動のみ)。だからXR250を買ったら、なるべくキックを使ってエンジンをかけるつもりでいた。というのも実はボク、キック始動にはちょっと自信があったのだ。初めてSR400を買ったバイク屋さんも「SRのエンジンをキックでかけられるようになれば、たいていのキックは余裕だよ!」と言ってたしね。で、実際に問題なくエンジンをかけられていたものだから、キック始動が苦手なライダーに対して「ちょっと貸してみて」と出しゃばってエンジンをかけてみせたりもした。

 

しかしこのXR250。なぜかまったくキックでエンジンが始動しない。セルなら一発でかかるから車体に異常はないと思うんだけど、エンジンが冷えている状態だと本当にかからない。何度もキックアームを踏み下ろして体力を消耗し、ハーハー言いながらそっとセルボタンを押してコソコソ走り出している始末だ。ただエンジンが暖まっていればかかるんだよ(言い訳)!

 

あまりにも成功率が低いのでやたぐわぁに相談してみた。彼は「ちょっと貸してみて」とボクのお株を奪うセリフを発したあと、数回キックして成功させてしまった。なんでだ。その後ちょっとだけコツを教えてもらったんだけどやっぱりかからない。ヤバい。このままだと何のためにキック付きの車両を買ったのかわからないぞ。今は誰も見ていないところでコッソリ練習しているから、ちょっとずつマシにはなってきたんだけど、まだ成功率は30%くらい。そうこうしているうちに「セルとキックの両方が付いているんだから、いざとなればセルでかければいいか!」なんて考えるようになってきた。ってそれは明らかに本末転倒じゃないか…。

その車両がこれ。今後、仕事でキックしかないモトクロッサーなんかも乗る機会があるだろうから、ちゃんとかけられるようになっておかないと!
サブロー

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サブロー

ほめられて伸びるタイプを主張するクセに、ほめられることをやらない36歳。出身地である徳島県の一級河川・吉野川の別名“四国三郎”から、このニックネームに命名された。映画やマンガにすぐ影響される悪癖があり『ベストキッド』を観て空手を始めたり、『バリバリ伝説』を読んでCB400SF(当時は大型二輪免許を持っておらずCB750Fに乗れなかった)を買うなどの単純明快な行動が目立つ。

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