キャンプツーリングで最適なマットは何か? そう聞かれたら、収納サイズが小さいやつでしょ!と以前なら即答していたはず。バイクで使うことを考えれば小さくないと“ダメ”というふうに。でも今はすっかり揺らいでいる。というより収納サイズがすごく大きいやつを買い足してしまった。
マットというのを説明しておくと、キャンプなど野外で寝るときの必須アイテム。凸凹を吸収してくれる厚みと断熱性を備えているため、石が転がっているような地面の上でも違和感や冷えを感じづらく、ぐっすり眠れるようになる。
最初に買ったマットはそれなりに小さく、2つ目に選んだものはさらに小さいことに驚き、衝動買いしたのだった。ところが、今回新たに買い足したのがコレ。
サーマレストのZライトソルだ。
こうやって広げて使う。
そして、以前使っていたものとの比較がコチラ。
だいぶデカい。
なぜ、正反対の方向へと走ってしまったのか。もう単純明快。
「撤収がめんどくさくなった」。
以前のマットはエアを入れて使うインフレータブルマット。収納サイズが小さくなり積載をラクにしてくれる反面、空気を抜きながら畳まなければならないのが地味にめんどくさい。この製品に限らずエアを入れるタイプはそう。畳むのに3分くらいだと思うけど、撤収の日にあれこれと片付けが多いと、この労力をどうにかラクな方向へ…、と思うワケだ。
その点、このZライトソルはパッと広げてパッと片付けられる。ホームセンターにある銀マットみたいに手軽。もちろんそれより丈夫で断熱性が高い。早速キャンプで使ってみると、着いたときも帰るときもラクですっかり気に入ってしまった。
もちろん、そのぶんバイクへの積載に気を使う。シートバッグの中に入るようなサイズではないから外に括りつけるしかない。雨が降りそうならきついし、あきらめなきゃいけない荷物が出てくる。それでも、撤収のラクさのほうが勝ってしまった。以前の僕なら考えられなかったこと。でもアイテム選びというのは使っていくうちに基準が変化していくんだろうと思う。そのうち、やっぱり小さいほうがいいや、なんて思うかもしれないけど(笑)。