健康診断が来月に控えているという理由から、最近もっぱら関心があるのはダイエットである。ダイエットの目的は、若いころのような「痩せていいスタイルを手に入れたい」というよりは、「肥満が原因となる成人病になりたくない」という、なんとも爺臭くて切実な理由からである(笑)。
これは自分が20代のころにはなかった発想だが、肥満は健康管理上、百害あって一利なしなので、取り返しがつくうちに治しておいた方がいいのは間違いない。
そういったモチベーションは、もちろん「長生きしたい」という欲求から生まれてくるわけだが、はたして「本当に長生きすることが幸せなのか」ということも考えなければいけない年齢になった。とはいいつつも、生きる時間の長さは、自然の摂理に身をまかせるべきだと個人的には考えているので、長さよりも幸せだったと感じて終われることが重要だと思う昨今なのである。
ある政治家によれば、今や人生90年の時代なんだそうである。といってもその数字にはなんの根拠もないし、平均寿命は男性だとまだ80歳にも到達していない。しかしながら「90歳まで生きる=70歳まで働く」というわけで、年金受給資格は70歳に引き上げますよ、ってことが話の核心なわけである。
正直、自分がいくつで死ぬかなんて誰も分からないわけだし、「自分は70歳で死ぬんで、年金いらないから払いません」といえるわけがない。ほんの一握りの受給資格者のために、大勢の人が割を食うような制度は、もはや社会保障制度とは呼べないし、ぜひそうならないような制度改革を望みたいものである。
話をダイエットに戻すが、ダイエット方法というのは、本当にいろいろあって、「ダイエット成功の秘訣は正しい知識」というのは本当に大事なことである。
よくありがちな、ひとつのものを食べ続けるダイエットは基本的にNGと思った方がいい。もちろん短期的に理想の体重や体形を手に入れることができるかもしれないが、栄養の偏りから身体の健康バランスは確実に崩れてしまう。
適切な量とバランスのとれた食事、あとは適度な運動さえすれば、身体は自然と本来あるべき姿に戻るのだ。ただ、そもそもそんな生活ができるなら太ってないから!というのが本音なのだが、いくら食べても太らなかった時代が懐かしいというわけで、しばらくは腹六分目くらいの生活が続きそうである。