とある実話をもとにした映画を観てきた。フィリピンの山奥で日本軍がゲリラ活動をしながら生き延びる話なのだが、その突撃シーンを見ていて、いろいろなことが頭に浮かんできてしまった。一斉突撃なので、バタバタと人が倒れるのだが、実際にこんなふうだったんだろうか?と。勝手な想像ではあるが、体を貫通した弾とともに、血しぶきがあがったり、肉片が飛び散ったりしたのではないだろうかとか。死んで倒れている兵士なんて、後ろから突撃してくる味方兵士に踏みつぶされて、人間としての原型をとどめていなかったりするのでは?みたいな…。また、ジャングル内で、看病されている兵士が写るシーンでは、汚れているけれどウジ虫がわいていたりするわけでもなく、どことなくキレイで、きっとこんなものじゃなかったはずと。
そりゃ娯楽なんだから、わざわざグロテスクなシーンをリアルに再現する必要はないというのが、大方の意見だろう。ボクも以前はそう思っていた。しかし最近は、話題になる戦争映画にこそ、そういったリアルな映像が必要なのではと思う。自ら資料博物館などに行かなくても、そういった残虐なシーンをエンターテイメントのなかでも見かけることによって、平和ボケしていると言われて久しいボクらにも、戦争の恐ろしさが伝わってくるのではないのだろうか。そんなことを考えていたら、ふと『ロボコップ』を観たときのことを思い出した。冒頭の主人公が虐殺されるシーンの描写があまりにも、グロテスクでビックリしたのと同時に銃社会の怖さを感じ、平和な社会に生きていられたことをありがたいと感じたのだ。
太平洋戦争が終結して66年が経とうとしている今、世界各地で戦争は繰り返されている。なのに、ますます戦争の存在が日本人から遠のいている気がしてならない。
by ごまきゅー2011/2/21 22:35
ある外科の先生から聞いたのですが、ホームレスの方が、深い傷を追って、病院に搬送された時傷の中にウジがわいていたそうです。
そのウジが、腐ったところを食べていて傷は案外きれいだったとか。
感染とかを考えると、不潔にして、薬をつけるより、腐ったところを食べるウジはいたほうがいいといってました。