【特別コラム】首都圏ツーリングプランは高速料金引き下げを実現するロードマップの始まりだった!?

首都圏限定TPは価格改定の試金石!?

こんな便利なTPなら、首都圏だけでなく関西圏や中部圏、九州や四国も拡大すればいい。とくに首都圏TPの恩恵を受けられないライダーにとっては不満が募るところだ。結論から先に言うと、国交省高速道路課や高速道路会社に今のところ、新たに対象区間を拡大する予定はない。

「今回のTPはツーリング需要の喚起と地域の観光振興を目的としている。首都圏で初めて取り組むので、今回うまくいけば他の地域にも拡大していきたい。次回以降の商品設定についてはネクスコ(高速各社)と相談していきたい(伊勢田 敏高速道路課長)」

同課はTP利用者へのアンケートを準備している。TPを実施することで、新たに高速道路を利用するライダーが増えるのか。その動向を見極めて、次の企画に活かそうという二段構えなのだ。このアンケートにライダーはぜひ協力してほしい。なぜならそれが、TPを拡大することに慎重な理由にもつながるからだ。理由は自民党二輪車問題プロジェクトチームでの議論を見るとわかる。出席した国会議員にTPの詳細が発表された6月21日のことだ。

「新商品については、これはこれでやっていただけたらいいと思う。しかし小手先に騙されてはいけない」

口火を切ったのは大岡敏孝代議士だった。

「プロジェクトチームは二輪車の通行料金が高いということを議論している。(二輪車の)通行料金比率は、普通車1.0に対して二輪車0.5ぐらいが妥当であるとの認識になっていると思う。アンケートには『エリア定額制がいいのか』『全体の通行料金を現在の8分の5にする定率制がいいのか』という設問を入れてもらいたい」

高速道路課のアンケート案は、2500円のTPだけの評価を求めた設問になっていた。大岡氏は、アンケートで日ごろ利用者が抱いている高速道路料金に対する“本音”を聞いて、今後の二輪車通行料金施策に活かすべきだという主張だ。

二輪車ユーザーは、TP2500円に象徴されるエリア定額制を求めているのか、それとも現行通常料金「軽自動車等」を8分の5、つまり普通車の半額程度とする定率割引を求めているのか? 答えは割引に決まりきっている。

 

キーワードは、二輪車料金の「独立化」と「適正化」

コメント 1件

  • アバター

    by 白髭爺2017/8/1 11:15

    料金の値下げが 収入源になる → タバコの増税と同じで 全体総量に変化は与えない可能性が高い まずはやってみれば・・・
    それよりも マナー違反のバイクで事故が増える(経費が増える・渋滞が増える) 
    ちょっとした落下物でも 道路の穴やつなぎ目の整備不良でもバイクなら死亡事故になるので
    バイクの為のインフラ(さらには高速からの落下防止など)に金がかかるから嫌!が本音では?
    また
    レーズ場を走るような異常に高性能なバイクを市販して重大事故の原因を作っていることが問題
    結論として 値下げの効果を双方にもたらすためには
    ETCと連動したスピードリミッターの義務化が必要 (車にもネ!)

このコラムにあなたのコメントをどうぞ

この記事が気に入ったら
いいね!とフォローしよう

タンデムスタイルの最新の情報をお届けします