路上トラブルのニュースが増えてきた。報道のたびに悲しくなってくる。同じように心を痛めているドライバーが大勢いるのか、最近、運転中にあたたかい気持ちになることが増えてきたように感じる。信号、幅の狭い道、駐車場…「どうぞ」「ありがとう」という意思表示が丁寧に伝わってくる。きっと、みんな気持ちよく乗りたいのだろう。ニュースで見るようなトラブルを誰ものぞんではいない。私だって、そうだ。みんなが気持ちよく道路を利用するにはどうしたらいいのだろうか…過去のコラムでも、そして今もまた考え続けているが、非常にデリケートな問題だと思う。答えなんて出ないが、みんながこうやって考え続けるということが、結果的に少しずつ「走って楽しい道」を増やしていくのではないだろうか。ただ、そうは言っても一度激しく揺さぶられた感情というのは、当事者ではなかなかおさめることが難しいときもある。その場合、仲裁が必要になってくる。ニュースでは『安全な脇道に停車し、警察に通報を…』というようなことを言っていた(これからは道に避難スペースというものが必要になってくるのだろうか…)。しかし停車して通報…って、よほど冷静じゃないと難しい気もする。そういえば、東京モーターショーでは自動車産業という垣根を越えたアイデアや技術を世の中に発信していきたいという思いが込められているようだが、ぜひこういう問題にも意欲的に技術投資してほしいなと願う。たとえば避難スペースに入った時点で警察につながる「Pシステム(Pはポリスね…笑)」なんてのはどうだろう。そうだ、こういうときこそAIだって活躍できそうな気がする。たとえばドライバーの興奮状態をおさめたりすることも可能なのかもしれない。いや、そもそもトラブルにつながる感情が消える日がくるかもしれない。それはいったいどんな? … … …ってところで妄想は止まった(苦笑)。「楽しく気持ちよく走りたい」エンドユーザーの小さな小さなつぶやき、でした。