もはや代名詞的なベストセラーモデル
日本のアメリカン(クルーザー)というジャンルのなかで、もはや代名詞的存在と言っても過言ではないドラッグスター400。ロー&ロングのボディに空冷Vツインエンジンを搭載し、ミドルクラスを感じさせないほどのボリューム感が魅力だ。ボディデザインは、ライダーがまたがった状態も考慮しているそうで“自分に浸れる感”も満点。
今回使用したのは、ドラッグ系スタイルのDS4だが、これ以外にDSC4(ドラッグスタークラシック400)もラインナップしている。こちらは前後に極太タイヤを装備し、シートも前後とも厚みのあるタイプを採用。動力的なスペックに変更はないが、クラシカルな雰囲気が好きな人はそちらを選ぶといい。いずれにせよ、400ccで本格的スタイルを味わいたい人にとってドラッグスター400はこれからも高い支持を集めるに違いない。
DETAIL
RIDING POSITION & FOOT HOLD
●ライダー:身長175cm/体重75kg
シート高の数値は660mmと、思いっきり低い数値。足つきに関して悩むことはほぼないと言っていいだろう。ステップの位置も、標準体型であれば遠すぎるということもないはず。ただ車重はそれなりにあるので、信号待ちなど油断しすぎないように
●ライダー:身長175cm/体重75kg
タンデムシートもライダー側と同じく十分低いので、タンデマーもまたがりやすそう。運転感覚にもほとんど影響はなかった
●タンデマー:身長164cm/体重50kg
おおむね問題ないけれど、もう少し広いシート幅とつかまりどころが欲しい人は、バリエーションモデルの“クラシック”がオススメ
SPECIFICATIONS
- 全長×全幅×全高
- 2,340×840×1,065mm
- 軸間距離
- 1,610mm
- シート高
- 660mm
- 車両重量
- 234kg
- エンジン型式・排気量
- 空冷4ストロークOHC 2バルブ V型2気筒・399cm3
- 最高出力
- 22kW(30ps)/7,500rpm
- 最大トルク
- 31N・m(3.2kgf・m)/6,250rpm
- タンク容量
- 15L
- 価格
- 81万2,700円
- カラーバリエーション
- ダルパープリッシュブルーメタリックX(ブルー)
ブラックメタリックX(ブラック)
STAFF’S IMPRESSION
ベストセラーなのも納得
何度も乗ったことがあるバイクだけど、いつもながら「やっぱり完成度の高いバイクだなぁ」と感じる。ルックスはかなり本格的だけど、乗り味は素直だし、シャフトドライブのクセなんかも感じない。高速道路も、ムリをせず走行車線をノンビリと走る方が似合うし、ビギナーにもオススメできるバイクだと思う。ただルックスと同様に車重の方も本格的なので、取りまわしのときや、極低速時にはうっかり倒さないように要注意。
アメリカン入門にぜひ!
ロー&ロングの堂々とした車体は、「これで400ccか!」といつも思ってしまうくらい存在感があって、クラスオーバーという言葉がよくはまる。また、車体の各所で採用されているきらびやかなメッキパーツたちは所有感を高めてくれる。走りのフィーリングは全体的にマイルドだけど、パワー感はもちろん400cc相応のものがあって、どの速度域でも安心して走る。アメリカンのエントリーモデルとしてチョイスしたいね。
周りからの視線が…?
両足を前方に投げ出して堂々としたポジションがちょっとワイルドな雰囲気。街行く人からの視線もいつも以上に熱かった(気がする)。それだけ見た目も迫力あるアメリカンはやっぱりそのスタイルが売りなんだろうな。フロントフォークが長くてハンドル幅も広いためか、ちゃんと曲がれるかなという不安があったけど、実際は少し体重をかければ素直に行きたい方向へ曲がってくれるので、リラックスしてクルージングが楽しめました♪