YAMAHA FZ1 FAZER

カラー:ブラックメタリックX

ヤマハ伝統の5バルブが味わえる

このバイクの特徴は、何と言ってもその心臓部。04年型YZF‐R1の5バルブエンジンがベースとなっており、圧縮比の変更などがほどこされ、実用域でのパワフルさとスムーズな扱いやすさを両立させている。現行モデルのYZF‐R1は4バルブとなっているので、ヤマハ伝統の5バルブが体感できるというのはちょっとした魅力と言えるだろう。バリエーションモデルとしてカウルなしの“FZ1”もあるが、今回使用したフェーザーはハーフカウルを装備しているので、よりツーリング向きといえる。どちらも車体サイズがこのクラスとしてはコンパクトなので、いろいろな用途に対応できるというのもうれしいポイントだ。
もともと輸出車としてデビューしたモデルだったが、08年に国内仕様が登場。日本のユーザーにもより身近になった。ライダー歴をさほど問わず楽しめるバイクといえるだろう。

DETAIL

フェーザーはハーフカウルを装備する。ライダーの防風性を確保しつつ軽快感が失われないコンパクトなサイズで、もったりした印象がまったくないのがうれしいところだ

メーターは大型のアナログ式タコメーターに、デジタルのスピードメーターという組み合わせ。見やすさや機能的充実はもちろん、デザイン的にも洗練されている

ハンドルはバーハンドルだが、上方に曲げ加工されていない一文字スタイルでスポーティな雰囲気。ポジションは一般的なネイキッドのようなイメージ
ヤマハのフラッグシップ、YZF-R1(04年型)譲りの高性能エンジン。レギュラーガソリンに対応しているので、オサイフにはありがたい

フロントフォークは倒立タイプを採用。ルックス的なアピール度が高いほか、“左右分担減衰力発生方式”という独自の機構も採用

快適性とサポート性の最適バランスを目指したというシート。ライダー側とタンデマー側で分割されており、タンデムツーリングの快適性にも配慮されている

RIDING POSITION & FOOT HOLD

●ライダー:身長178cm/体重78kg
シート高は若干高めで、ボクの身長でもカカトをベッタリ付けることは不可能だった。しかし排気量の割に車体がスリムで足を下ろしやすく、未舗装の場所でもない限りそれほど恐怖は感じない。ネイキッド的なライディングポジションも好みだった


●ライダー:身長178cm/体重78kg
前後でシートが分割しているので、ライダーへの影響はほとんど感じなかった。タンデムツーリングも楽しそう
●タンデマー:身長151cm/体重43kg
シートの位置が若干高めなのでまたがるときに気をつかうけれど、左右に握りやすい形状のグラブバーがあるので安心度は高い


COLOR VARIATION

ダークグレーメタリックG
ディープレッドメタリックK

ブルーイッシュホワイトカクテル1

SPECIFICATIONS

全長×全幅×全高
2,140×770×1,205mm
軸間距離
1,460mm
シート高
815mm
車両重量
225kg
エンジン型式・排気量
水冷4ストロークDOHC 5バルブ 並列4気筒・998cm3
最高出力
69kW(94ps)/9,000rpm
最大トルク
80N・m(8.2kgf・m)/7,500rpm
タンク容量
18L
価格
105万円

STAFF’S IMPRESSION

マンボサイトー

マンボサイトーのインプレッション

快適性にビックリした!

正直、これまで強い印象を持っていなかったバイクだったけれど、いやぁ大反省!往復1,600kmを走ってみて、「あまり知らない」から「メチャクチャ大好き!」に印象が変わってしまったのだ。YZF-R1エンジンがベースなのに、とにかく乗りやすくて疲れない。長距離イッキ乗りも難なくこなしてしまうのでとっても頼もしかった。しかも低速域でも不安感なく扱えるので、まさにツーリングバイクとして最強といった印象だね!


KJのインプレッション

ルックスも走りも◎

これぞビッグバイクというような堂々たる風格と、洗練されたデザインをあわせ持っていてで、何回見てもカッコいいと思ってしまう。排気音からもリッタークラスの迫力があり、アクセルを開けるとそのパワーも十分伝わってくる。スタイリングにエッジが利いているので上級向けモデルと思うかもしれないが決してそんなことはなく、低速から安定感のある走りが楽しめるので、リッタークラスにトライするマシンとして選んでみるのもいいだろう。


やたぐわぁ

やたぐわぁのインプレッション

ジェントルな走りがよく似合う

1,000cc。この排気量だけで気圧されそうだが、乗ってみると意外にマイルドな味付けに驚かされる。誰でも乗れる扱いやすさ…というわけではないが、「1,000ccでしょ?」「あのYZF-R1がベースでしょ?」という、こちらの不安を見事に払拭してくれる。太いトルクのなかにも扱いやすさがあるから、ガンガン開けて走るとまではいかないが、わりとアクセルを開けて楽しめるのだ。ビッグバイク初心者にも十分オススメできるぞ!

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