YAMAHA GRAND MAJESTY400

カラー:ブルーイッシュホワイトカクテル1

長距離を難なくこなすクルージングスクーター

今回のインプレでは、かなり大柄なタンデマーを後に乗せて走ることになったが、タンデムしていることによるストレスをほとんど感じないのがすばらしい。もちろん、一般道でも高速道路でも、ソロで走ることに比べれば挙動に変化は出るものの、つねに安定した走りでライダーに安心感を与えてくれるのだ。だから疲れにくいし、たくさん走ることができる。
長距離、とくに高速道路を使って何百kmも走るロングディスタンスな旅では、そんな“いかに疲れずに走ることができるか?”という性能がすごく重要。たとえものすごくスピードの出るバイクがあったとしても、すぐに気疲れして休憩が多くなったり、集中力が切れて結局ペースダウンしてしまうのではまったく意味がない。ある程度のスピードで長く走れるバイクが結果的に早く目的地に着くもの。このバイクはそんな旅を可能にしてくれる。

DETAIL

今回のような高速走行で便利なのがロングスクリーン。長時間の運転ではこのスクリーンがあるおかげでずいぶんとラクに走ることができるのだ。変な歪みなどはなく視界もクリアだ

左右2眼の指針計器と中央のデジタルパネルで構成されるメーターまわり。2連トリップが使いやすく、また燃料計もひと目で確認できるのでガス欠を効果的に防げるだろう

グローブボックスは左右分割式。鍵付きの左側が容量の大きなスペースで、ツーリングマップルなどが入る。ETC本体も収納可能。右が小さめのボックスになっており、500mlのペットボトルが収納可能

左のスイッチボックス下には、パーキングブレーキのレバーを装備。ちょっと不安定な場所での駐輪でもハンドルから大きく手を離すことなくブレーキをかけたり解除したりできるので非常に便利


シート下にはヘルメット2個と+αの荷物を収納可能。容量的には60Lもあり、一泊分の荷物なら余裕で収納できる。またタンデムシートに荷物を搭載してもハッチの開閉ができて便利

すべり止めのディンプル加工がほどこされたシート表皮にタンデマー用のバックレストを装備。長時間のタンデムライドではこれらの装備がタンデマーの疲労を軽減してくれる


RIDING POSITION & FOOT HOLD

●ライダー:身長172cm/体重68kg

ビッグスクーターのなかでも大柄な部類に入るグランドマジェスティ。シートの全部が鋭角にしぼり込まれているおかげで車体幅のわりに足つきがよく、両足を着こうとすると少々カカトが浮く程度だった。上半身のポジションも過不足ない


●ライダー:身長172cm/体重68kg
しっかりとシートが分かれているおかげでタンデマーが乗ってもきゅう屈感がない。ただ、重心が高くなるため、タンデムすると低速走
●タンデマー:身長178cm/体重78kg
座面が広く、グラブバーやバックレストもあるのでゆったり。長時間でも疲れを感じることはなかった


COLOR VARIATION

カラー:グレーメタリックJ

SPECIFICATIONS

全長×全幅×全高
2,230×780×1,380mm
軸間距離
1,565mm
シート高
760mm
車両重量
221kg
エンジン型式・排気量
水冷4ストロークDOHC 4バルブ 単気筒・394cm3
最高出力
23kW(31ps)/7,250rpm
最大トルク
33N・m(3.4kgf・m)/6,000rpm
タンク容量
14L
価格
73万5,000円

STAFF’S IMPRESSION

やたぐわぁ

やたぐわぁのインプレッション

高速道路の旅にピッタリ!

パワフルな400ccのユニットのおかげで、高速道路でタンデムしても、急な上り坂でもまったくストレスがない。今回のような高速道路をひんぱんに使う旅にピッタリである。また、今回体験した強烈な横風の話を書くと、カウルに覆われたスクーター全般にいえることだが、非常に横風の影響を受けやすい。まぁ、今回のような風はまれだろうけど、トンネルの出口や吹き流しのある場所では“風が来るかも…”と心の準備をして走るといいだろう。


KJのインプレッション

ツーリングのおともにぜひ

長距離はもちろん、早朝や日没後の空気が冷える時期はロングスクリーンのありがたみを実感。そんな果敢に挑まなければならない走行風も、軽減されると“もっと走りたい!”なんて気持ちになってくるからおもしろい。他にも重心が低く安定感が高いからゆったりクルージングしたり、400ccの排気量は巡航中に加速させるにも必要にして十分なパワーを発揮してくれる。積載量の多さは言わずもがな。ロングツーリングの相棒に最適な1台だね。


タロー

タローのインプレッション

ロングランに連れ出したい

取りまわし時は重く感じる車体も、排気量にともなったパワフルなエンジン特性によって、交通の流れを十分にリードできるパフォーマンスを見せる。車重があって、重心のバランスもいいので、低速時からコーナーリングまで安定感のある走りを楽しむことができた。十分な出力があり、手動の変則機能などのギミックがないシンプルな作りは、走りに集中することができ、ロングツーリングの相棒として魅力あるマシンといえるのではないだろうか。

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