最新電子制御技術を投入
日本ではリッタークラスが目立つこともありやや影が薄いが、欧州では免許制度や税制上の関係もあって600ccがミドルクラスであり、そのなかでもスーパースポーツは人気が高い。CBR600RRもそういったミドルクラスのスーパースポーツの1台であり、国内の規制や道路事情に合わせてモディファイされた国内仕様のモデルとなっている。
CBR600RRの最大の特徴は、世界初の“電子制御式コンバインドABS”を採用していることだろう。従来の機械式のコンバインドブレーキシステムを電子制御化することで、機械制御ではできなかった精緻な制御配分を実現。ABSのシステムとして、より完成度の高いものとなっている。
搭載されるエンジンは徹底的な軽量化がほどこされ、CBR600RR史上最小・最軽量となっており、パワーとトルク・レスポンスを追求しながらも常用行きで扱いやすいようにセッティングされている。他にもホンダの最新技術がふんだんに投入され、スーパースポーツの名に恥じないパフォーマンスの高いマシンに仕上がっている。
DETAIL
RIDING POSITION & FOOT HOLD
●ライダー:身長178cm/体重78kg
スーパースポーツらしい前傾のキツいポジションを長時間キープするのは体格的にも少しきゅう屈に感じる。シートに座る位置をずらしたり腕を上下させてあげると、比較的疲労は少なくなる
●ライダー:身長178cm/体重78kg
タンデムシートが高くステップの位置も高いので、いきなり乗ろうとすると片方だけに全体重が乗ってライダーのバランスも崩れてしまう。また、タンデマーが乗り込むと重心が高くなって安定性が少し損なわれる感じがした
●タンデマー:身長151cm/体重43kg
シートは薄くてやや硬め。シートベルトだけでは心もとないので、必然的にライダーにつかまることになるが、座面が高いのでライダーとの一体感も薄く、置き去りにされている印象。長時間の同乗は極力さけたいところ
COLOR VARIATION
SPECIFICATIONS※[]のデータはABS
- 全長×全幅×全高
- 2,010×685×1,105mm
- 軸間距離
- 1,380mm
- シート高
- 820mm
- 車両重量
- 187[197]kg
- エンジン型式・排気量
- 水冷4ストロークDOHC 4バルブ 並列4気筒・599cm3
- 最高出力
- 57kW(78ps)/12,000rpm
- 最大トルク
- 52N・m(5.3kgf・m)/10,000rpm
- タンク容量
- 18L
- 価格
- 109万8,300円[126万6,300円]
STAFF’S IMPRESSION
パフォーマンス性と扱いやすさが同居
エンジンをかければかすかな震えとともにパワフルなサウンドが体を伝い、走りたい意欲でドキドキさせてくれる。また一方でレースの技術が投入されていながらも、実はビギナーにもやさしい懐の深さも持ち合わせている。ビッグバイクエントリーにぜひ勧めたい1台。ただ、体格のせいもあるのかもしれないけどこの前傾姿勢を長時間キープするのは苦手なんだよね。
何度乗って&見てもホレボレする♡
愛車でCBR600RRに乗っている私。そのスポーティかつイケメンなルックスはもちろん、女性でもやさしく受け入れてくれるCBR600RRへの私のラブ光線は衰えません。サーキット走行やワインディングでのシーンを想像しがちだけど、街中の走行でもピッタリと寄り添ってくれるし、右左折だけでもとにかく楽しい♪ コンバインドABSはブレーキ時の不快な挙動を軽減してくれるから、とってもストレスフリー♡